情報科学実習I
 Practice in Informatics I
 担当教員:情報科学科担当教員
 担当教員の所属:理工学研究科
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:実習
 開講対象:情報科学科  科目区分:専門科目・必修 
【授業概要】
・テーマ
講義内容と連携した実習・実験を行い,結果をレポートとして提出する。
講義内容と関連する事柄を実際に手で触れて経験し理解を深める。限られた時間内に実験装置やソフトウェアツールの取り扱いを習得する訓練をし,レポートの書き方を身に付ける。
・到達目標
実習全体の目標:
(a)実験・実習を通して,講義学習した事柄に対する理解を深める,(b)情報科学や情報工学の機器やツールを取り扱える,(c)実習や演習等の課題をグループ活動により解決することができる,(d)実習や演習等の課題解決に積極的に関与し,指導力を発揮できる,(e)実験報告書の作成を通して実験データの整理の方法や技術的報告書に必要な論理的な文章表現力を身につけている,(f)与えられた課題以外に学生自身が考えた課題について,プログラムを作成するための応用力を身につけている,(g)課題テーマに関する調査報告のまとめや発表などのプレゼンテーション能力を習得している,(h)限られた時間で目的を達成するために,自主的かつ計画的に行動できる
各実験テーマの目標:
(1)論理回路:(a)論理回路の図式記述を理解し論理動作を説明できる,(b)基本論理ゲートとその組み合わせ回路を理解し回路解析が行える,(2)アセンブリ言語:(c)簡単なプロセッサの内部構成を理解して機械語プログラムを作ることができる,(d)アセンブラの入出力動作を説明できる,(e)クロス開発の場面でのOSの基本的な操作ができる,(f)組込み用途での文字表示や音響出力のプログラムを作成できる,(3)データ通信:(g)データ通信の基本を理解し実際にデータ伝送プログラムを作成できる,(h)2進数について理解しており,2進数同士の演算ができる,(4)LATEX入門:(i)組み版ソフトウェアを使って式や図を含む文書作成ができる,(5)数式処理入門:(j)数式処理言語を使ったシミュレーションとグラフ作成ができる,(6)Gnuplot演習:(k)グラフ作成ができ,組み版や描画用ソフトウェアで利用できる
・キーワード
論理回路,アセンブラ,データ通信,数式処理言語,式や図を含む文書作成

【科目の位置付け】
この科目は,情報科学科の学習・教育目標の(B)(情報基礎力),(C)(応用能力),(D)エンジニアリング・デザイン能力(F)(業務遂行能力)に対応している。

【授業計画】
・授業の方法
情報科学に関連する基礎的な事項として、次の6題目の実験・実習を行う。
(1)論理回路,(2)アセンブリ言語,(3)データ通信,(4)LATEX入門,(5)数式処理入門,(6)Gnuplot演習
・日程
第1週 オリエンテーション
第2週から第13週まで、上記6テーマの実験を、それぞれ2週ずつ行う。
各テーマの実験終了時から1週間後までの間はレポートの作成,修正にあて,適宜,各テーマの実験指導者の指導を受ける。

【学習の方法】
・受講のあり方
実験ノートを準備し,テーマ,日時,共同実験者,使用した機器,実験条件など,レポートに必要なものをすべて記入する。機器の取り扱いについては各テーマのテキストをよく読み,実験指導者の指示に従う。実験機器を破損した場合は速やかに実験指導者に申し出る。やむを得ない理由により欠席する場合は,至急,実験担当者あるいは実験責任者に連絡する。
・授業時間外学習へのアドバイス
実験の時間が始まる前に実験テキストを読んでおく。
レポートの提出期限は原則として実験の最終時間の1週間後とする。レポートに不備がある場合は再提出を要求される場合がある。再提出期限はレポートが返却されてから1週間後までとする。

【成績の評価】
・基準
各テーマ毎のレポートを「授業の目標・ねらい」に記載されている目標の達成度に関して100点満点で評価し,全テーマについて平均を求めて評価点とする。評価点が60点以上であれば合格とする。1つでも未履修またはレポート未提出のテーマがある場合,不合格となる。
・方法
実習の実施状況および各実習テーマ終了後一週間以内に提出するレポートを100点満点で評価し,全テーマの評価点の平均をもって科目の評価点とする。ただし,全ての実験テーマを無欠席で履修しレポートが受理されていることが評価の前提である。

【テキスト・参考書】
情報科学科教員:情報科学実習Iテキスト,情報科学科,またテーマ毎に適宜資料を配付することがある。
テキストの中に紹介されている。

【その他】
・学生へのメッセージ
電気回路,電子回路,計算機基礎,情報理論,論理回路を受講していること。
テキストはオリエンテーション時に販売する。必ず出席して購入すると。
無断でオリエンテーションを欠席しないように!
(教科書の購買者リストをもとに班分け作業を行う。)
全ての実験・実習題目に2週とも出席してレポートを提出し、かつレポートの評価が全題目平均で合格点に達していないと単位の取得はできない。各実験・実習題目の具体的な履修方法については、各題目の担当者の指示に従うこと。
・オフィス・アワー
実験責任者(武田利浩) 9-502 火曜日 16:00-17:30

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