認知科学入門
 Basic Cognitive Science
 担当教員:山内 泰樹(YAMAUCHI Yasuki)
 担当教員の所属:理工学研究科
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:情報科学科  科目区分:専門科目・選択必修 
【授業概要】
・テーマ
人間の知の働きについて、認知心理学、神経科学、言語学、人工知能にまたがる学際的な領域の基礎を学ぶ。認知主義、状況認知、コネクショニズムなど、認知科学を理解する上で必須となる概念を説明するとともに、感覚・知覚、推論と意思決定、記憶、概念と知識、言語理解、感性と情動などのテーマを扱う。
授業の狙いは次の通りである.
(a) 認知科学の基本的な枠組みと概念を理解し、他の分野の内容を学ぶ基礎力とする。
(b) 認知科学における研究方法を知る。
(c) 認知科学を基礎とした応用例や実践例を知る。
・到達目標
(a) 認知科学の知識は,プログラミングやシステム設計など幅広い分野に関連してくるため,認知科学の基本的な枠組みと概念を理解するだけでなく,他の分野の内容へと応用できる認知科学研究を理解すること.
(b) 認知科学における代表的な研究アプローチの方法を理解すること.


・キーワード
認知科学、ユーザインタフェースデザイン、ユーザビリティ.

【科目の位置付け】
学習・教育目標の(B)(情報基礎力)に対応.

【授業計画】
・授業の方法
90分の授業時間の内、約60分間を講義に費やし、残りの30分間で具体的な問題演習を行う.
・日程
内容や順序は変更になる可能性がある.都度講義の中で確認しながら進めていく.
第1回 認知科学とは何か 第2回 認知科学の歴史と諸科学
第3,4回 感覚・知覚
第5,6回 感性と情動 第7回 中間テストと解説、ユーザインタフェースとは何か
第8,9回 記憶 第10回 デザインと記憶
第11回 ユーザビリティ(1) 第12回 ユーザビリティ(2)
第13,14回 推論と意思決定 第15回 まとめと期末テスト

【学習の方法】
・受講のあり方
授業中に出された演習問題を積極的に行い,授業時間内での理解に努めること.
・授業時間外学習へのアドバイス
特に予備的知識は要求しないが,講義前に配布資料に目を通しておくことは有益である.
各セクションで配布される資料を良く読むこと.

【成績の評価】
・基準
中間テストでは『授業概要(目標)』に記したポイントを評価する.
・方法
2回のテスト(50点)と3回のレポート(30点),演習(20点)で合計100点.60点以上を合格とする.

【テキスト・参考書】
特になし、代わりに随時配布資料を提供する.
「誰のためのデザイン~-認知科学者のデザイン原論-」 D.A.ノーマン(野島久雄訳,新曜社)は推薦書.

【その他】
・学生へのメッセージ
学生の理解度などに応じて講義内容を修正することもある.
・オフィス・アワー
月曜日16~18時

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