計算機工学演習
 Computer Engineering Exercise
 担当教員:齋藤歩(SAITOH Ayumu)・山内泰樹(YAMAUCHI Yasuki)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)情報科学分野
 開講学年:3年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:情報科学科  科目区分:専門科目・必修 
【授業概要】
・テーマ
計算機工学に関係する重要な講義科目と関連する演習を行うことで,理解を深める.
情報科学科の学生として,身に付けているべきコンピュータの基礎知識(特にシステム構成関連)とその応用技術に関して,自主的に学ぶ。学生は少人数のチームに所属し,チーム毎に開発プロジェクトを進めることにより,基礎知識と応用技術を確実なものにし,同時に,計画の立案・修正,必要な知識の習得,グループ学習などの方法を学ぶ。
・到達目標
(a)電気・電子回路の基礎を理解し,LSI搭載基板上の表示器や入力回路の設計ができる。
(b)HDLにより論理回路の記述と設計ができ,開発用ツールを用いてCPUと周辺回路を統合したシステムを構築できる。
(d)設計したコンピュータシステム上で動くアプリケーションソフトウェアを設計できる。
(e)プロジェクトの立案,学習内容の選択,計画などを自主的に行うことができる。問題解決の方法や開発プロジェクトの進め方も,学習者自身が決める。
(f)必要な知識や開発用のツールを自分たちで探し,協力しながら開発を進めることができる。
・キーワード
組み合わせ論理回路,順序回路,ハードウェア記述言語,CPU,演算器,データ構造,アルゴリズム,OS,システム開発

【科目の位置付け】
情報科学科の学習・教育目標の(F)(業務遂行能力)に対応する.

【授業計画】
・授業の方法
実際のシステムを開発する中で,5つのテーマに関する知識を深める。講義の最後にプロジェクトに関する発表を行う.また,全テーマについての達成度試験を実施する.
・日程
第1回~3回 基礎知識の復習
第4回~14回 システム開発演習
第15回 成果発表会・確認試験(質疑応答を含む)
(以上は予定であり,受講者の理解度や進行状況等によって変更もありうる)

【学習の方法】
・受講のあり方
各テーマ毎に演習問題を課すので,各自、理解度を確認する。システム開発演習ではグループに別れ、期限までに設定した仕様を満足するシステムの開発を行う。
・授業時間外学習へのアドバイス
基礎的な知識は,必修科目を含む履修済みの重要科目で習得されている.
担当教員との質疑応答などにより,理解が不十分な部分を解決しておくこと.3年次後期で身に付けておくべき知識に関しては、講義の最後に確認テストを実施する.

【成績の評価】
・基準
開発過程,成果,発表により,学習・教育目標を達成したことを示すことが合格の基準となる。特に,“自主的な学習のための望ましい行動”(自分たちで調べる,話し合う,学習会を設ける・・・)をしたことが,評価者にわかるように,報告書と発表資料を作ることが重要である。
・方法
(1)開発過程(60点) :報告書の提出状況と内容に,成果発表会の内容を加味して評価
(2)成果 (20点) :着想,デザイン,完成度,性能などを評価
(3)発表技術(10点) :自分達が開発したシステムについて,目的・技術的課題・解決の方法を他人に対してわかりやすく説明できるか,また,質問の意味を正しく理解し適切な応答ができるか,などについて評価
(4)口頭試問(±10点) :発表の際に履修者全員について,開発に必要なツールの操作と,アプリケーションを使った実演ができるかどうか,基礎的な知識を身につけている,などについて評価
(1)~(3)はグループ単位で評価し,これに個人単位の評価(4)を加えたものを評価点とし,60点以上を合格とする。

【テキスト・参考書】
関連する講義のテキストを参照する。また,適宜,資料を配布する。その他の講義関連資料については,指示により各自ダウンロードなどをすること.

【その他】
・学生へのメッセージ
学生と教員の双方が,これまでの学習を振り返り,学習目標の達成度を評価するための科目でもある。
・オフィス・アワー
授業時に指示する

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