エネルギー輸送(電気)
 Power Transmission
 担当教員:東山 禎夫(HIGASHIYAMA Yoshio)
 担当教員の所属:理工学研究科
 開講学年:4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:電気電子工学科  科目区分:専門科目・選択 
【授業概要】
・テーマ
電気エネルギーを輸送するために使われている方法について学ぶ。電力系統の構成、送電線の構成を理解する。送電線路は分布定数線路として取り扱うことができ、線路の回路定数を電磁気学、電気回路の知識を用いて導出する。送電線路の送電特性、送電線における過電圧現象とその対策、電圧降下と力率改善について学ぶ。電力技術の信頼性についても考察する。

電気回路I、II、電磁気学I,IIの基礎知識を応用し、送電線による電力エネルギーの輸送原理について理解を深める。
・到達目標
○線路のインダクタンス、静電容量を求めることができる
○送電線路の4端子定数を求めることができる
○送電線路を等価回路で表現でき、電圧降下、送電電力を求めることができる
○変電・配電機器の動作を説明できる
○送電線路で起きる進行波、異常電圧現象と保護方法を説明できる
・キーワード
送電線路の回路表現、電力輸送、分布定数線路と進行波

【科目の位置付け】
学習・教育到達目標との対応:B専門的知識と応用能力●、D技術者倫理と複眼的思考▲、電気主任技術者資格認定のための必修科目である。

【授業計画】
・授業の方法
講義、演習主体で行う。
・日程
1. わが国のエネルギー事情、電力系統の構成
2-4.線路のインピーダンス、 機器のインピーダンス
5-6 送電線の電圧電流特性有効電力、無効電力の送電特性
7. ・・・・中間試験とまとめ・・・・
8-9. 系統の周波数と電圧の制御
10-12. 短時間過電圧、送電線路の進行波
13-14. 開閉サージ、雷サージ
15.・・・・期末試験とまとめ・・・・

【学習の方法】
・受講のあり方
常に、考えながら、理解しながら取り組む。
・授業時間外学習へのアドバイス
電気回路のうちフェーザ表現、電圧・電流のベクトル表現、二端子回路、三相交流を、電磁気学ではガウスの法則、アンペールの法則を用いた解析を行うので、取り扱いに習熟しておくこと。

【成績の評価】
・基準
レポート40点、中間試験30点、期末試験30点、計100点で評価する。60点以上を合格とする。
・方法
目標に記載の項目について、レポートと2回の試験で評価する。

【テキスト・参考書】
鬼頭幸生「電気エネルギー工学」コロナ社(1995年)3500円

【その他】
・学生へのメッセージ
電力エネルギーの輸送の扱いには電気回路、電磁気学が基礎となる。エネルギー変換、電力工学を履修しておくこと。
・オフィス・アワー
月曜日16時~18時、7-135号室

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