【授業概要】
・テーマ
化学は，現代の科学や技術の発展に重要な役割を果たしてきています。バイオ化学工学科では，化学を核にして生物学や物理学，化学工学を基礎に，原子レベルの原料から最終製品に直結する生産プロセスに至るまでを追及し，社会の要求に応えられる最新の研究を行っています。前期に開講されるバイオ化学工学入門Ⅰと後期に開講されるバイオ化学工学入門Ⅱで，バイオ化学工学科の基幹学問分野（生物学，有機化学，無機化学，物理化学・化学工学）を学び，バイオ化学関連の学問に興味を持ってもらうことを目的としています。また，２年次から開講される専門科目へスムースに移行できるように橋渡しをする位置づけで，バイオ化学の基礎を身につけさせることをねらいとしています。
・到達目標
生物学，有機化学，無機化学，分析化学，物理化学，化学工学などの講義に関する基本的事項を理解すること。
・キーワード
生物学，有機化学，無機化学，分析化学，物理化学，化学工学
【科目の位置付け】
バイオ化学工学科への入門となる重要な選択必修科目です。できるかぎり習得するよう心がけましょう。２年次から開講される専門科目の基礎となります。
【授業計画】
・授業の方法
バイオ化学工学科の基幹学問分野である生物学，有機化学，無機化学，物理化学・化学工学の４分野についての導入授業を行います。Ｈ２８年度は、バイオ化学工学入門Ⅱにおいて無機化学と物理化学・化学工学を履修します。（生物学と有機化学はバイオ化学工学入門Ⅰにおいて履修）
・日程
第１週 履修ガイダンス
＜無機化学＞
第２週 ①有効数字
第３週 ②濃度
第４週 ③酸化数と無機化合物命名法
第５週 ④化学反応の立て方
第６週 ⑤電子配置
第７週 ⑥元素の周期性
第８週 ⑦試験（周期表）および解説
＜物理化学・化学工学＞
第９週 ①物理化学の概念
第１０週 ②物質の三態
第１１週 ③気体の状態方程式
第１２週 ④化学工学とは
第１３週 ⑤化学工学の目的と役割
第１４週 ⑥化学プロセスの設計
第１５週 ⑦試験およびその解説
【学習の方法】
・受講のあり方
授業は予習を必ずしてきて受講することが基本です。授業中は私語厳禁です。遅刻は認めません。毎回，授業で習ったことはその場で理解することが基本ですが，その確認は宿題や課題を解くことなどで各自が行うことが必要です。授業の際には，テキストの持参は大前提ですので，忘れないでください。
・授業時間外学習へのアドバイス
予習はテキストを予め読むことで行うことが基本です。授業と同じ時間の予習と復習及びテストに合格することで2単位が認められることを忘れないで下さい。毎回の演習・宿題を解きながら，復習を行うことが学生の義務です。授業中に取ったノートと教科書を使いながら，授業内容の理解度を各自点検してください。
【成績の評価】
・基準
各分野の最後に試験を行い、総合して１００点満点として、６０点以上を合格とする。
・方法
テスト結果及びレポート，課題などを総合して成績を評価する。
【テキスト・参考書】
＜無機化学＞
テキスト：理工系基礎レクチャー「無機化学」 鵜沼・尾形著 化学同人
＜物理化学・化学工学＞
参考書：アトキンス 物理化学要論 第5版 東京化学同人，橋本健治 編，ケミカルエンジニアリング-夢を実現する工学- 倍風館
【その他】
・学生へのメッセージ
授業は，私語禁止，携帯電話禁止，遅刻禁止です。大切な授業ですので，必ず受講してください。
・オフィス・アワー
火曜日16:00-17:00; 工学部3号館3-3302号室（川井）
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