情報科学基礎
 Introduction to Informatics
 担当教員:田中 敦(TANAKA Atsushi), 井上 雅史(INOUE Masashi), 永井 岳大(NAGAI Takehiro)
 担当教員の所属:理工学研究科
 開講学年:1年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:情報科学科  科目区分:専門基礎科目・必修 
【授業概要】
・テーマ
情報科学という学問の最初の導入として,情報科学の最も基礎的な部分を学ぶ.
情報科学の基礎,および情報科学のさまざまなトピックを学び,専門教育への基礎固めと橋渡しを目的とする.
・到達目標
(a) 情報科学への興味を持ち,今後の学習が楽しくなること
(b) 情報科学の理解に必須のコンピュータの動作,数学に関する最も基本的な知識を身につける
(c) 情報科学の応用例を理解する
(d) 情報科学関連の専門用語を,できるだけ多く覚えること
・キーワード
コンピュータ,デジタル,ソフトウェア,プログラム,アルゴリズム,2進数,整数,複素数,複素数平面,Eulerの公式,微分方程式

【科目の位置付け】
情報科学科の学習・教育目標の(B)(情報基礎力)に対応する. 本授業を基礎とする科目:計算機基礎,線形システム入門

【授業計画】
・授業の方法
講義形式で授業を進める.講義中に配布した用紙に,演習問題の解答,質問,意見などを書いて提出する.演習問題の解答と質問・意見の記入のために10~15分程度の時間を使う.
・日程
第1週:情報科学と数学 複素数の基礎1
第2週:情報科学と数学 複素数の基礎2
第3週:情報科学と数学 複素数の応用
第4週:情報科学と数学 微分方程式とは
第5週:情報科学と数学 微分方程式解法(ここまで田中)
第6週:情報科学の枠組み
第7週:アナログとデジタル
第8週:情報の内部表現の基礎 2進数
第9週:情報の内部表現の基礎 2進数の計算
第10週:情報の内部表現の基礎 数値と文字(ここまで井上)
第11週:情報の伝達と通信
第12週:アルゴリズムと計算の理論
第13週:プログラムのしくみ1
第14週:プログラムのしくみ2
第15週:まとめ(期末試験)(ここまで永井)
(以上は予定であり,受講者の理解度や進行状況等によって変更もありうる)

【学習の方法】
・受講のあり方
講義中の私語等は厳に謹み,携帯電話や携帯情報端末などの電源を切る.質問用紙に講義に対する質問・意見を記入し提出する。
・授業時間外学習へのアドバイス
計画に示されたテーマについて,講義資料の事前入手が可能な場合には必ず予習する.
講義された種々の概念をしっかりと復習し,次の講義の前に身につけるようにする.

【成績の評価】
・基準
・ミニットペーパー,ミニテストおよび演習50点,期末試験50点 計100点.60点以上の評価を得た者を合格とする.
・方法
ミニテストや演習と期末試験により学習目標が達成されたことを確認し,成績を評価する.講義毎に回収するミニットペーパー(演習・質問用紙)の内容も評価の対象となる.

【テキスト・参考書】
適宜,資料を配布する.講義関連資料の各自ダウンロードが指示されることもある.
特になし

【その他】
・学生へのメッセージ
学生と教員の双方が,今後の学習の方向付けをするための講義でもあるので,講義に対する質問,感想,意見を積極的に述べてほしい.授業で示される専門用語(ほとんど英語起源)を理解し記憶することも重要である.この科目は必修科目であり,以後の科目の基礎 となる重要な科目であることをよく自覚すること.
・オフィス・アワー
授業時に指示する.
電子メールでの質問,相談,連絡は,いつでも可能.

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