【授業概要】
・テーマ
山大工学部にようこそ。日本有数の規模を持ち、数々の世界最先端研究が行われているこの工学部で充実した学生生活を送るための機会を与える授業です。この授業のうち10回は、米沢市学園都市推進協議会の市民カレッジ「山形ゆかりの人びと 幕末・近代編」を兼ねており、一般市民とともに受講します。立地する米沢、山形出身者、あるいは出身ではないが多くの影響を与えた人物を通して山形で生きることの意味を考えるとともに、地域の皆さんと交流して人間関係を作っていきます。
・到達目標
1)意見交換を通して適切なコミュニケーション能力を身につける。 2)地元や工学部についての素養を持つ。 3)質の高いレポートをまとめるための基礎的能力を身につける。
・キーワード
山形 米沢 近代化
【科目の位置付け】
大学の学びの根幹となる社会と人間を見る目を養成する基幹科目です。
【授業計画】
・授業の方法
最初の数回は、山形県と米沢市についての理解を深め、山大工学部について学びます。また、レポート作成法も学習します。中間の10回分は、市民とともに山形の近代化に貢献した人物について学び、グループを作って市民と語り合います。最後は教員の添削をうけながらレポートをまとめます。
・日程
4月中 米沢についての基礎知識・レポート作成法 (以降は公開講座) 5/10 吉田松陰 米沢への旅 5/17 清河八郎 親孝行の大旅行 5/24 雲井龍雄 幕末を駆ける 5/31 金子直吉 「おかいこぐるみ」の夢 6/7 エドウィン・O・ライシャワー 「もう一つの日本」を山形に見た 6/14 阿部次郎 大正教養主義の象徴 6/21 阿部六郎 中原中也の友として 6/28 阿部襄 教育の理想を求めて 7/5 浜田広介 童話と人生と 7/12 土門拳 新発見資料紹介 / 閉講式 (ここまでが公開講座) 残りの回はまとめとレポート作成
【学習の方法】
・受講のあり方
地域の皆さんと積極的に話し合って、米沢についての知識やものの考え方を吸収しましょう。
・授業時間外学習へのアドバイス
・予習 次回取り上げる人物について事前に調べてみましょう。 ・復習 市民と話し合ったことをまとめましょう。
【成績の評価】
・基準
1)講義を聴いて要点をまとめる能力が向上したか。 2)自己の能力について客観的に分析ができるようになったか。 3)グループワークを適切に進められるようになったか。 4)レポートの内容が質の高いものとなったか
・方法
1)中間レポ-ト(講義のまとめ) 40% 2)中間レポート(市民との話し合いの感想)20% 3)最終レポート(達成度自己評価報告書) 40%
【テキスト・参考書】
・参考書 山形新聞社編『やまがた再発見』(荒蝦夷、2014刊2,376円ISBN:978-4-904863-44-2)
【その他】
・学生へのメッセージ
公開講座を兼ねて市民とともに学ぶという形式は他大学には例のないユニークな形式です。地元の方々と交流することで地域への愛着を深め、大学生という二度とない機会を充実したものとしてください。
・オフィス・アワー
毎週授業前(相談のある場合は広報室に連絡してください)
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