【授業概要】
・テーマ
本講義は、日本国憲法に関する基本的な諸問題についての理解を深めることを目標とします。
・到達目標
全15回で開講される科目であるため、憲法学の体系的・網羅的な学習は断念せざるをえません。そこで、トピックごとに講義担当者が最初に問いを設定し、それを読み解くかたちで講義を進めていくことを通じて、日本国憲法に関する現代的な諸問題を考察します。
・キーワード
憲法・立憲主義・人権・平等・自由・国家。
【科目の位置付け】
工学部ディプロマ・ポリシー2・3・4・5・6、カリキュラム・ポリシー4・5・6に対応します。
【授業計画】
・授業の方法
配布資料及び教科書を参照しながら行う講義ですが、対話形式も導入します。
・日程
第1回 「憲法」の概念 第2回 日本憲法史 第3回 国民主権と平和主義 第4回 基本権総論 第5回 包括的基本権 第6回 法の下の平等 第7回 精神的自由 第8回 経済的自由 第9回 社会権 第10回 参政権 第11回 国会① 第12回 国会② 第13回 内閣 第14回 裁判所 第15回 まとめ(試験を含む) なお、上記は予定であり、変更する場合があります。
【学習の方法】
・受講のあり方
受講生には、意見などを尋ねられたときに自分の考えを積極的に述べることが求められます。また、口頭による情報提供が多い授業となります。積極的に要点をノートするようにしてください。
・授業時間外学習へのアドバイス
事前に教科書の該当個所を読んできてください。
【成績の評価】
・基準
講義中に提示される問いに的確に応答できることを合格の基準とします。
・方法
出席、授業への取り組み、および正規試験(または、レポート試験)。
【テキスト・参考書】
教科書:芦部信喜[高橋和之補訂]『憲法[第6版]』、岩波書店、2014年。 参考書:内山奈月・南野森『憲法主義――条文には書かれていない本質 』、PHP研究所、2014年;野中俊彦他『憲法[第5版]』ⅠⅡ、有斐閣、2012年;長谷部恭男『憲法[第6版]』、新世社、2014年;長谷部恭男他編『憲法判例百選[第6版]』ⅠⅡ、有斐閣、2013年;毛利透『グラフィック憲法入門』、新世社、2014年;毛利透他『憲法』ⅠⅡ、有斐閣、2011-2013年。
【その他】
・学生へのメッセージ
具体的な事例を多く挙げて説明しますので、それらを通じて憲法を身近に捉えられるようになってもらえれば嬉しいです。また、対話形式を重視しますので、発言を求められた際は、批判を恐れず自分の意見を積極的に発言してください。その際、一方的に言いっぱなしでおしまい、というのではなく、あくまでも聞き手と状況を顧慮した、説得的な発言をするように努めてください。
・オフィス・アワー
授業後。
|