理系人間のための文章作法(文学)
 A method of academic writing for students of faculty of engineering (Culture)
 担当教員:山本 陽史(YAMAMOTO Harufumi)
 担当教員の所属:基盤教育院
 開講学年:1年、2年、3年、4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:工学部  科目区分:基盤教育科目 
【授業概要】
・テーマ
この授業は、文章を書くのが苦手だ、億劫(おっくう)だと思い込んでいる典型的「理系人間」の皆さんのために、コミュニケーションのための文章作成法を身につけていただくための物です。コツさえ覚えれば、日本語の文章作成はそれほど難しいものではありません。この授業では原則を覚えるとともに、コピペなどによって起きる著作権の問題を学びます。実際に文章を書く練習とテキストを使って日本語の語彙力を高めるためのトレーニングを毎回行い、コミュニケーションのための日本語運用能力を鍛え上げます。
・到達目標
1)日本語の語彙力・文章力を高める。
2)自分の考えを伝える能力(コミュニケーション力)を高める
3)他人の文章や話、出来事をまとめる力(要約力)を身につける。
4)新聞記事にならった構成や文章で日本語のレポートが書けるようになる。
5)ネット時代の著作権や人権侵害に対する知識を身につける。
・キーワード
コミュニケーション能力、日本語リテラシー、論理的思考力、逆三角形、5W1H

【科目の位置付け】
社会人基礎力養成のための授業です。

【授業計画】
・授業の方法
随時最新の新聞記事などの文章を題材として、伝わる文章とは何かを説明します。映像を文章にまとめたり、世の中に出回っている文書を要約したりします。また、社会人とやりとりするための電子メールの書き方も指導します。最終レポートを含め皆さんの書いた文章は添削指導を行います。
・日程
1 「片思いのラブレター」からの脱出-「伝わる」文の書き方 2 これはNG! ネット時代の著作権と引用 3 電子メールのお作法 4 新聞に学ぶ文章構成法-「逆三角形」と5W1H 5 ともかく新聞記事風のレポートを書いてみよう -取材とまとめ方 6 レポートの添削を受ける(教員の添削と学生の相互添削)7 まとまった内容を要約する練習  8 要約文の添削を受ける 9「させていただきます」シンドローム-敬語は難しくない 10 最終レポートのテーマを決めてリサーチする 11 何とかレポートを書いてみる 12 レポートの添削を受ける(教員の添削学生の相互添削)13 レポート下書き再提出  14 日本語語彙力定着度診断テスト・最終レポートチェック 15 楽々レポートを完成させる

【学習の方法】
・受講のあり方
とにかく書く習慣を付けることが重要ですので、積極的にキーボード、あるいは原稿用紙に向かいましょう。
・授業時間外学習へのアドバイス
新聞を読む習慣を持つことが重要です。日記を付けるのも良いと思います。

【成績の評価】
・基準
1)日本語の語彙力・文章力を高められたか。
2)自分の考えを伝える能力(コミュニケーション力)が身についたか。
3)他人の文章や話、出来事をまとめる力(要約力)が身についたか。
4)新聞記事にならった構成や文章で日本語のレポートが書けるようになったか。
5)ネット時代の著作権や人権侵害に対する知識が身についたか。
・方法
以下の二つの提出物を評価します。本人がどれだけ進歩したかで評価します。
・達成度自己評価レポート 50%
・期末課題レポート 50%

【テキスト・参考書】
・テキスト 『社会人基礎力をみがく アドバンストセミナーマニュアル』(山形大学出版会、800円+税)
・参考書『山形大学スタートアップセミナー学修マニュアル なせば成る!』(山形大学出版会、800円+税)

【その他】
・学生へのメッセージ
高校までの国語に苦手意識を持っていたとしても、この授業にきちんと取り組めば日本語で書くことへのアレルギーは払拭されるはずです。一緒にがんばりましょう。
・オフィス・アワー
火曜日 当該授業後

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