【授業概要】
・テーマ
読書が人間にとってどのような役割を果たすのか,現在の読書を取り巻く諸問題を踏まえながら考察する。
・到達目標
○ 国や都道府県が展開する読書活動推進のための施策や諸外国の取組について理解することができるようになる。 ○ 学校における読書活動推進のための具体的な取組についての考察を通して,司書教諭に必要な資質や専門性を身に付けることができるようになる。
・キーワード
読書活動,子ども読書活動推進計画
【科目の位置付け】
この授業は,読書活動を推進するための諸方策について理解し,具体的な学習活動を構想する能力を身に付けるものである(地域教育文化学部のディプロマ・ポリシー)。
【授業計画】
・授業の方法
○ 「子どもの読書活動の推進に関する法律」「文字・活字文化振興法」,国や山形県の読書活動推進計画の概要についての理解(講義) ○学校における読書活動推進のための取組についての検討(講義・演習) ○ブックトーク,本の帯,ポップカード作成などの具体的な読書活動の実践(演習) ○学校における読書活動推進のための全体構想の作成と発表(グループ討議・発表)
・日程
第1回:「読書活動を振り返る」-読書の意義についての考察(講義・演習) 第2回:読書活動の推進に関する法律についての理解(講義) 第3回:国及び山形県の「読書活動推進計画」の特徴の把握と考察(講義・演習) 第4回:読書活動を推進するための学習活動の実際-朝読書などの一斉読書の現状と課題(講義) 第5回:読書活動を推進するための学習活動の実際-本の紹介,ブックトークなどの実践事例の検討(講義・演習) 第6回:読書活動を推進するための学習活動の実際-本の帯やポップカード作成などの実践事例の検討(講義・演習) 第7回:小学校と中学校における読書活動推進のための取組の比較検討(演習) 第8回:読書活動推進の具体的な実践-ブックトークなどの読書紹介を行うことの意義(講義) 第9回:読書活動推進の具体的な実践-ブックトークの実践(演習) 第10回:読書活動推進の具体的な実践-本の帯やポップカード作成上の着眼点(講義・演習) 第11回:読書活動推進の具体的な実践-本の帯やポップカードの作成(演習) 第12回:諸外国における読書活動推進の取組 第13回:学校の教育活動全体における読書活動の推進-教科・領域を関連させた読書活動の構想(講義・演習) 第14回:学校の教育活動全体における読書活動の推進-家庭や地域と連携した読書活動の構想(講義・演習) 第15回:読書活動推進ための全体計画-グループによる構想発表(演習)
【学習の方法】
・受講のあり方
司書教諭の立場に立つことを想定して,自分自身の課題を明確にしながら積極的に受講する。
・授業時間外学習へのアドバイス
○配付された資料等を熟読し,課題点・疑問点をあらかじめ調べて授業に臨む。 ○講義を踏まえて,疑問に思った点,さらに追究してみたい課題等について積極的に調べる。
【成績の評価】
・基準
以下の評価の観点に即して,レポート及び実践内容等を総合的に判断して評価する。 ○子どもの読書活動について,どんな目的をもって法令が整備されているかを理解しているか。 ○読書活動を推進するための具体的な方法について理解し,実践することができるか。 ○家庭や地域との連携を考慮し,教科・領域等を関連させた読書活動推進の方策を構想することができるか。
・方法
授業での提出物25点,レポート50点,授業での活動状況25点
【テキスト・参考書】
【参考書】 子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画(第二次) 山形県子どもの読書活動推進計画
【その他】
・オフィス・アワー
金曜日 10:00-11:30
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