中国文芸史概説
 Intoduction to History of Chinese Classical Literature
 担当教員:三上 英司(MIKAMI Eiji)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科異文化交流コース
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
中国における古典文学の変遷を概説する。
・到達目標
学生の習得目標
1 中国文芸史の概略を理解している。
2 近体詩が成立するまでの韻文の発達過程を説明できる。
3 文芸における伝統と革新の相克を説明できる。
4 景情一致の技法について文芸発展史の視点から説明できる。
・キーワード
韻文 散文 詩型 韻律 主題と主材

【科目の位置付け】
教員免許状取得のための選択科目

【授業計画】
・授業の方法
講義とそれに関する質疑応答を中心に行う。
・日程
第1回  ガイダンス(文芸史を学ぶ意義)
第2回  世界における韻文の誕生
第3回  四言詩の完成と経典化
第4回  『楚辞』の流行と漢賦
第5回  建安文学
第6回  陶淵明と謝霊運
第7回  初唐詩から盛唐詩へ
第8回  中唐詩から晩唐詩へ
第9回  宋詩以降
第10回 四六文の完成と貴族文化
第11回 今文と古文
第12回 唐代古文から宋代古文へ
第13回 山水詩の発展と景情一致
第14回 閑適文学と景情一致
第15回 諷喩文学と景情一致

【学習の方法】
・受講のあり方
講義・質疑応答によって学習を進める。よって、質問された受講者は、必ず自分の考えを表明すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
毎回講義中に出されるテーマに関して、調査しておき、自分の考えを求められたときに、即答できるように次回の講義までに準備しておくこと。
講義録の整理。

【成績の評価】
・基準
C:中国文芸史の概略を理解している。
B:近体詩成立までの経過を説明できる。
A:文芸における伝統と革新との関係性を踏まえて発展史を説明できる。
S:表現技法の発達について作品を踏まえながら説明できる。
・方法
授業時課題 
レポートによる。
 *芸術創作における正統と異端との相互作用について

【テキスト・参考書】
資料を授業時に配付する。
参考書:『中国文学史』(前野直彬 東京大学出版会)
    『唐詩概説』(小川環樹著 岩波文庫)
    『宋詩概説』(吉川幸次郎著 岩波文庫)
    『元明詩概説』(吉川幸次郎著 岩波文庫)

【その他】
・オフィス・アワー
月曜日5・6時間目

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