【授業概要】
・テーマ
歴史・地理・公民の学習指導とつながりを考えつつ、グローバル化・高齢化・少子化などの現代社会の諸問題に対する多面的・多角的な見方や考え 方、国際社会に生きる平和的な国家・社会の形成者など中学校社会科の目標を深く吟味し、中学校と高校の社会科教員を目指す者として教材開発や 授業づくりの基礎的力量を身につける。
・到達目標
上記の目標を達成するため、授業では次の4点に重点をおく。①日本の社会科教育の歴史を考察し、日本の社会科教育の現状と課題を把握することが できる。②山形大学附属中学校の授業などを見学し、その指導案や授業実践を検討することで、社会科教員になるための力量を高める。③グループ毎 に学習指導要領や教科書の内容を踏まえつつ、現代社会の諸問題から一つのテーマを決めて教材研究をし、学習指導案を作成することができる。④グ ループ活動を通して、資料の活用や他人とのコミュニケーション能力を高め、パワーポイントを使用して学習指導案を発表する活動を通して、社会 的事象の意味、意義を解釈すること、事象の特色や事象間の関連を説明すること、自分の考えを論述することができる。
・キーワード
社会科カリキュラム、社会科授業づくり
【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。
【授業計画】
・授業の方法
・日程
第1回: オリエンテーションと自己紹介、授業の概要講義。(グループを分け、発表の順番を決める。) 第2回: 日本の社会科関連教科の歴史について学習する。(以下、グループ毎の討論と発表を行う。) 第3回: 日本の社会科教育内容の編成史について学習する。 第4回: 地理的分野の内容と学習指導を学習する。 第5回: 地理的分野の授業実践を検討する。 第6回: 歴史的分野の内容と学習指導について学習する。 第7回: 歴史的分野の授業実践を検討する。 第8回: 公民的分野の内容と学習指導について学習する。 第9回: 公民的分野の授業実践を検討する。 第10回: 山形附属中学校の公開授業研究会を見学し、授業を分析したミニ・レポートを提出する。 第11回: グループで上記の授業の指導案や授業実践について話し合い、その内容をまとめて発表する。 第12回: グループ(歴史分野)の学習指導案発表(パワーポイント使用)、質疑応答と討論 第13回: グループ(地理分野)の学習指導案発表(パワーポイント使用)、質疑応答と討論 第14回: グループ(公民分野)の学習指導案発表(パワーポイント使用)、質疑応答と討論 第15回: 学習内容のまとめとして、グループで行った教材研究や授業案作成を振り返りつつ、社会科教育の在り方や社会科教員としての抱負など を自由に語り合う。(*最終的にレポートを提出する。)
【学習の方法】
・受講のあり方
①受講者自らが授業での学習内容を深めていく姿勢を持つことが望まれる。 ②扱う内容について積極的に考え、コメントをよせるなど、授業に積極的な態度で臨むこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
①自分の問題意識をしっかり持ち、教材研究に励み、積極的な姿勢で模擬授業に望むこと。②各内容で紹介された図書を読み、インターネットや図書館を利用するなど、授業で上げられた内容を深めていくこと。
【成績の評価】
・基準
以下の評価の観点に則り、レポート及び発表内容などを中心に、総合的に評価する。 ①授業の学習内容を理解し、自分の課題意識をきちんともって自主的に資料を調べ、学習に励んだか。 ②グループ活動に主体的に、積極的に、意欲的に取り組んだか。 ③報告やレポートの作成の際に関連資料の収集方法や発表伝達の工夫などがみられたか。
・方法
以下の3点において、総合的に評価する。 ①授業参加20% ②教材研究レポート30% ③学習指導案レポート 50%
【テキスト・参考書】
【テキスト】①文部科学省『中学校学習指導要領解説 社会編(新学習指導要領用)』日本文教出版社。②文部科学省『高等学校学習指導要領解説 公 民編(新学習指導要領用)』教育出版社。 【参考書】①大森正・石渡延男『新しい社会・地歴・公民の教育』梓出版社、2001年。②社会認識教育学会編『中学校社会科教育』学術図書出版社、 2010年。(他、授業の際に適宜指示する。)
【その他】
・学生へのメッセージ
・どのような中学校や高等学校の社会科教師になりたいのか?これを常に考えつつ、積極的な姿勢で授業に参加して下さい。
|