【授業概要】
・テーマ
社会科教材の解析と研究 社会科教育で用いられる教材を題材として、社会科の授業における教材の扱われ方を検討するとともに、いかに教材研究を進めるのかについて、その解析の方法と見方・考え方などを具体的に学んでいく。
・到達目標
第1に、社会科教育の中でも基本の一つとなる地域教材について、その見方・考え方や分析方法などについて、実際に現場に出て、確認しながら把握していく。第2に、地域教材を扱うにあたって、必要となる統計と地図に関する知識と技能を獲得し、地域調査の設計ができるようにする。
・キーワード
地域教材、博物館、歴史資料館、城郭、統計、地図、巡検
【科目の位置付け】
異文化交流コース 中学校(社会)教員養成プログラム 必修の科目で、国際化する現代社会について深い理解と豊かな国際感覚を身につけた社会科教員養成に資するものである(異文化交流コースアドミッション・ポリシー)。
【授業計画】
・授業の方法
第1に、山形市街市及びその周辺に出かけて行き、巡検をしながら現地観察、説明、簡単な調査などを実施する。第2に、地域に関する統計と地図の入手、加工、提示方法、解釈を山形等を事例にしながら学ぶ。
・日程
第1回:オリエンテーションと山形市周辺の歴史地理概要講義 第2回:地域を知るための統計(1) 国勢調査(村山) 第3回:地域を知るための統計(2) 工業統計、商業統計、農林業センサス(村山) 第4回:地域を知るための統計(3) 表とグラフの加工(村山) 第5回:地域を知るための地図(1) 国土地理院発行の地形図(村山) 第6回:地域を知るための地図(2) 地図の基本的知識と主題図の作り方(村山) 第7回:地域教材と資料論 (村山・落合) 第8回:地域教材としての歴史資料(1) 博物館資料と社会科教材(落合) 第8回:地域教材としての歴史資料(2) 山形県立博物館の見学(落合) 第9回:地域教材としての歴史資料(3)最上義光歴史館の見学(落合) 第10回:地域教材としての歴史資料(4) 発掘遺物と社会科教材(落合) 第11回:地域教材としての歴史資料(5) 山形大学附属博物館の見学(落合) 第12回:模擬授業演習とその検討(1) 地理学を中心に(村山) 第14回:模擬授業演習とその検討(2) 歴史学を中心に(落合) 第15回:模擬授業の振り返りと地域調査の設計(村山・落合)。二つの課題レポート提出 ※担当教員が前半と後半入れ替わることもあるし、二人で指導することもある。
【学習の方法】
・受講のあり方
第1に、引率教員の説明や指示に従い迅速に行動すること。第2に、自ら授業での学習内容を深めていく姿勢を持つこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
・配布したレジュメ・資料は、きちんと整理し、必要事項はメモしておくこと。 ・その他、授業中に適宜指示する。
【成績の評価】
・基準
レポートを提出させ、社会科教材の解析の方法、見方がしっかり身についているかを評価するとともに、授業中の発言なども加味して総合的に評価する。
・方法
レポート(1)50点+レポート(2)50点
【テキスト・参考書】
『中学校学習指導要領解説 社会編』(文部科学省、平成20年9月)、他、授業の際に、適宜指示する。
【その他】
・学生へのメッセージ
まじめにきちんと授業に出席すること。
・オフィス・アワー
・必要に応じて相談を受ける。
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