地域文化と造形
 Regional culture and plastic art
 担当教員:岡田 靖(OKADA Yasushi)
 担当教員の所属:地域教育文化学部非常勤講師
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
地域では風土に基づいた様々な文化的活動が展開され、長い歴史の中で重層的に発展することで、その地域固有の文化が形成されてきた。地域における過去の文化的活動は目に見える状態で伝わっていないが、その文化的活動の確かな痕跡が各時代に造られた仏像などの造形表現から垣間見ることができる。この授業では、地域に伝来する仏像を中心とした文化財(文化遺産)を、地域文化と造形の関係性の視点から読み解き、現代に生きる我々の文化基盤について考察する。
・到達目標
地域に残る仏像の造形から地域の歴史文化を読み解き、地域文化について考察する視点を身につける。
地域文化財(文化遺産)の管理現場やその活用なあり方、またはそれらの保存修復の現場で見学実習を行うことにより、文化財(文化遺産)の意義を考える視点を得る。
文化遺産から学び、現代における新たな文化創造の視点を身につける。
・キーワード
地域文化、造形芸術、仏像、信仰、文化財、文化遺産、保存修復

【科目の位置付け】
造形芸術コースの専門科目であり、学生が目指す表現ジャンルや職業生活の実務に対応できるような基礎的な知識や研究方法を身につけるための科目である。(地域教育文化学部造形芸術コースカリキュラム・ポリシー)

【授業計画】
・授業の方法
この授業は、学内での講義と現地での見学実習のセットで構成される。
・日程
第1回  ・ガイダンス
第2回  ・地域文化遺産概説(講義)
第3回  ・地域文化遺産の活用現場(文化財関係の展覧会など)の見学(実習)
第4回  ・見学(実習)のまとめ
第5回  ・地域文化遺産の意義について(講義)
第6回  ・地域文化遺産の管理現場(地域の社寺など)の見学(実習)
第7回  ・見学(実習)のまとめ
第8回  ・地域文化遺産の保存修復について(講義)
第9回  ・地域文化遺産の保存修復現場の見学(実習)
第10回 ・見学のまとめ
第11回 ・受講者によるプレゼンテーション (1)
第12回 ・受講者によるプレゼンテーション (2)
第13回 ・受講者によるプレゼンテーション (3)
第14回 ・ディスカッション
第15回 ・学習のまとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
座学と実習による講義となるため、受動的ではなく能動的な姿勢で参加いただきたい。
・授業時間外学習へのアドバイス
講義の最終日に受講生からのプレゼンテーションとそれを踏まえたディスカッションを予定しているため、講義を通じて自分の意見を提示できるように準備をしてください。

【成績の評価】
・基準
授業を通して得られた知識や経験に基づいて主体的に考察し、論述できることが合格の基準です。
・方法
授業中の質疑応答30点+プレゼンテーション70点

【テキスト・参考書】
教科書:特になし。
参考書:授業時に適宜紹介する。

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