【授業概要】
・テーマ
生涯学習の歴史と理論を概説するとともに,生涯学習社会における造形・芸術の位置づけや役割について,アートマネージメントや博物館学,文化政策学の成果を援用しながら、実践的な生涯学習プログラムの具体例を作成・検討することを通じて理解する。
・到達目標
生涯学習社会における造形芸術の役割について理解を深めることを目標とする。 ・地域の課題解決・コミュニティ形成やまちづくりにおける造形・芸術の役割について具体的に理解できたか ・多様な学習機会の確保・多様な主体の連携・ネットワーク形成における芸術の役割について具体的に理解できたか ・学習活動のコーディネーターとしての芸術(家)の役割について具体的に理解できたか
・キーワード
生涯学習 造形 芸術 アートマネジメント アーティスト
【科目の位置付け】
造形芸術コースの専門科目であり、学生が目指す表現ジャンルや職業生活の実務に対応できるような基礎的な知識を与えるものである。(地域教育文化学部造形芸術コースカリキュラムポリシー) ※教科に関する科目(中学校及び高等学校 美術/高等学校 工芸) ※社会教育主事資格取得のための科目
【授業計画】
・授業の方法
講義と討議・プレゼンテーションを組み合わせて行う。
・日程
授業計画 第1回:オリエンテーション,および「生涯学習」,「造形」,「芸術」の概念について(講義) 第2回:造形による生涯学習活動プログラムの具体例について、グループごとに調査する(演習) 第3回:引き続き 造形による生涯学習活動プログラムの具体例について、グループごとに調査する(演習) 第4回:造形による生涯学習活動プログラムの具体例について、グループごとに調査結果を発表し、相互に検討する(演習) 第5回:引き続き 造形による生涯学習活動プログラムの具体例について、グループごとに調査結果を発表し、相互に検討する(演習) 第6回:調査と検討に基づき、グループごとに造形による生涯学習活動プログラムを構想する。(演習) 第7回:引き続き グループごとに造形による生涯学習活動プログラムを構想する。(演習) 第8回:構想した生涯学習活動プログラムについて発表し、相互に検討する。(演習) 第9回:引き続き 構想した生涯学習活動プログラムについて発表し、相互に検討する。(演習) 第10回:相互検討に基づき、プログラムを修正するとともに、実施について検討する。(演習) 第11回:策定したプログラムを模擬的に実施する。(演習) 第12回:引き続き 策定したプログラムを模擬的に実施する。(演習) 第13回:引き続き 策定したプログラムを模擬的に実施する。(演習) 第14回: 引き続き 策定したプログラムを模擬的に実施する。(演習) 第15回:学習のまとめとしてのレポート発表と討議,ならびにその講評
【学習の方法】
・受講のあり方
・パワーポイントや板書で示される講義内容をノートに筆記して内容の理解に努め る。 ・進んで討議に参加し、プレゼンテーションを行う。
・授業時間外学習へのアドバイス
生涯学習機関としての美術館や博物館、また画廊や造形教室など様々な現場に出来うるかぎり足を運び、その教育的機能について理解するよう努める。
【成績の評価】
・基準
講義内容および課題に取り上げた問題に対する理解度
・方法
到達目標に対する理解度を,中間プレゼンテーション(40%)および最終プレゼンテーショ(70%)によって評価する。
【テキスト・参考書】
参考書:『生涯学習の理論』(福村出版,2011年),根木昭『文化政策学入門』(水曜社,2010年),『アーツ・マネジメント概論 3訂版』(水曜社,2009年),『芸術の生まれる場』(東信堂,2009年),『子どもたちの想像力を育む アート教育の思想と実践』(東京大学出版会,2003年),『アートマネージメント』(武蔵野美術大学出版局,2003年),『文化政策入門』(丸善ライブラリー,2001年),平田オリザ『芸術立国論』(集英社新書,2001年),丸林美千代『生涯音楽学習入門』(音楽の友社,1999年),石川毅『芸術教育学への道』(勁草書房,1992年),ほか適宜紹介する。
|