【授業概要】
・テーマ
様々な材料を使って形態・機能・構造などの基礎的な課題演習を体験・考察・実践する。それによって発展的・独創的教材開発の力を養う。 材料の造形的可能性として、色・形・光・テクスチャーといった審美的な追及とともに、視覚効果としての立体も体験しながら、材料の特性について理解を深めていく。
・到達目標
素材の造形的可能性を探求する。素材特性とそれに見合った加工技術を用いて、各自の感性を表現し、造形表現のヒントとなる素材特性と加工セすることを目標としている。
・キーワード
素材特性・加工技術・造形発想法・形態・機能・構造
【科目の位置付け】
実習を通して素材特性・加工技術を学び、制作の基礎的な知識・能力を身につけるものである。中学校・高等学校一種免許状(美術)および高等学校一種免許状(工芸)取得の選択科目
【授業計画】
・授業の方法
課題の制作過程において、素材の特性と加工技術を修得する。
・日程
第1回:紙の加工性について解説(折る・曲げる・切る) 第2回:平面の立体化 :ペーパーレリーフの制作1(紙の加工の考察) 第3回:平面の立体化 :ペーパーレリーフの制作2(紙の加工の実践) 第4回:平面の立体化 :ペーパーレリーフの制作3(完成) 第5回:平面の立体化 :線と面による立体1(考察) 第6回:平面の立体化 :線と面による立体2(実践) 第7回:平面の立体化 :線と面による立体3(完成) 第8回:3Dについての解説(視覚効果としての立体) 第9回:3Dコラージュの制作1(考察) 第10回:3Dコラージュの制作1(実践) 第11回:3Dコラージュの制作1(完成) 第12回:「光」についての解説(間接反射光の利用による色とテクスチャーの考察) 第13回:反射光を利用したデザイン1(考察) 第14回:反射光を利用したデザイン2(実践・完成) 第15回:講評
【学習の方法】
・受講のあり方
素材特性とそれに見合った加工技術を用いて、各自の感性を表現し、造形表現のヒントを学習する。
・授業時間外学習へのアドバイス
課題に関する文献を事前に読んでおくことが望ましい。 課題制作を通して、自らの制作活動への発展を考察して下さい
【成績の評価】
・基準
課題に対する理解力 50点 造形能力 50点 計 100点
・方法
課題の制作過程、提出作品などによる総合評価。
【テキスト・参考書】
テキスト: 特にテキストは用いない。適時、プリントを配付する。
参考書・参考資料等: 「芸術・デザインの立体構成」朝倉直巳編・著(六耀社) 「立体構成の基礎」高山正喜久著(美術出版社) 「紙による構成・デザイン」朝倉直巳著(美術出版社) 「紙 —基礎造形・芸術・デザイン」朝倉直巳著(美術出版社)
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