【授業概要】
・テーマ
ライト・アートやライト・デザインに共通した基礎的で重要な問題について演習を重ねながら考察していく。「光の性質」、「造形に有効活用する機器」、「材料と造形効果」、「光源」などを演習課題の軸としながら造形素材としての「光」の表現的可能性を探り、創造的な技能へと結びつけていく。
・到達目標
様々な機器のもつ特性を効果的に用いたデザイン表現をテーマとしている。ここでは映像メディア表現における「光」を造形素材として捉え、その造形的可能性を実験・探究・考察を通しながら、ファインアートやデザインにおける「光」を用いた新たな造形表現のアウトラインを明らかにしていくことを目標としている。
・キーワード
機器構成・映像メディア表現・光・ライトアート
【科目の位置付け】
造形表現と理論に関する発展科目。中学校・高等学校一種免許状(美術)および高等学校一種免許状(工芸)取得の選択科目
【授業計画】
・授業の方法
課題制作を通して、基礎的な映像メディア表現技術を学ぶ。
・日程
第1回:断続発光機器による造形表現1(モビールのマルチストロボ撮影) 第2回:断続発光機器による造形表現2(台上回転体を用いたマルチストロボ撮影) 第3回:断続発光機器による造形表現3(TVモニターを利用した光の構成) 第4回:断続発光機器による造形表現4(蛍光管を用いたバルブ撮影) 第5回:光跡の造形表現1(ペンジュラム・フォト) 第6回:光跡の造形表現2(ペンジュラム・フォト) 第7回:光跡の空間構成1(カメラを動かす) 第8回:光跡の空間構成2(光源を動かす) 第9回:光跡の空間構成3(カメラと光源を共に動かす) 第10回:複数色光の構成1(幾何形体への色光の混色) 第11回:複数色光の構成2(幾何形体への色光の混色) 第12回:偏光板を用いた光の撮影 第13回:ブラックライトを用いた撮影 第14回:レーザー光を用いた光跡の撮影 第15回:講評
【学習の方法】
・受講のあり方
映像表現について、基礎的な知識と技術を学習する。
・授業時間外学習へのアドバイス
映像に関わる文献を事前に読むことが望ましい。 様々な映像分野の作品を鑑賞して欲しい。
【成績の評価】
・基準
課題に対する理解力 50点 造形能力 50点 計 100点
・方法
課題の制作過程、提出作品などによる総合評価。
【テキスト・参考書】
特にテキストは用いない。適時、プリントを配付する。
参考書・参考資料等 「芸術・デザインの光の構成」朝倉直巳著(六耀社) 「メディア・アート創世記—科学と芸術の出会い」坂根厳夫著(工作舎)
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