生物学臨海実習
 Training in Marine Biology
 担当教員:経塚 啓一郎(KYOZUKA Keiichiro),武田 哲(TAKEDA Satoshi)
 担当教員の所属:地域教育文化学部非常勤講師
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:1.5単位  開講形態:実習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
海洋生物の発生,形態,及び生態
・到達目標
生命発祥の舞台である海洋には,現在全水生動物種の90%以上が生育しており,とりわけ有櫛・毛顎・半索・棘皮・原索の各動物門に属する動物は全て海産である。また,海洋生物の生息環境は,沿岸部から外洋の海底に至るまで極めて変化に富んでいる。この実習では,海洋生物圏における多様な生物群集と生息環境のうち,岩礁海岸及び浅海底の生物を取り上げ,それらの発生,生態及び形態を直接生物の住む現場で身につける。
・キーワード
ウニの発生、カキの発生、ヒトデの形態、浅海底・藻場・岩礁の生物たち

【科目の位置付け】
中学校理科教員免許状や高等学校理科教員免許状の取得を目指している場合には、この授業の履修を是非勧めたい。

【授業計画】
・授業の方法
担当教員の説明や提示資料をもとにして,各自がまたはグループで実習の作業を行なう。
・日程
①~⑤海洋生物の発生(経塚):キタサンショウウニ・マガキの発生(観察及びスケッチ)
⑥~⑩海洋生物の形態(経塚):海産無脊椎動物,特に棘皮動物の形態(解剖,観察及びスケッチ)
⑪~⑮海洋生物の生態(武田):浅海底及び藻場の生物群集(採集及び同定):岩礁付着生物群集の帯状分布構造(調査)


【学習の方法】
・受講のあり方
担当教員が,話す内容や提示された資料をもとにして実習の具体的な作業を行なうので,特に担当教員の説明等は100%理解できるように集中して聞くこと。また,「海洋生物の生態」の部分はグループで作業するので,チームワークをよくすること。
・授業時間外学習へのアドバイス
できれば,事前に顕微鏡の使い方に慣れておいてほしい。

【成績の評価】
・基準
スケッチ及びレポート:100点満点
・方法
実習終了後,直ちにスケッチ及びレポートを提出する。そして,その提出物の内容を100点満点で採点する。なお,実習時の学習態度が悪い場合は,そこから減点することがある。

【その他】
・学生へのメッセージ
夏季休業中に集中(6泊7日の予定)で実施する。実習場所は東北大学大学院生命科学研究科附属浅虫海洋生物学研究センター(青森市大字浅虫字坂本9番地)で,宿泊は同センターの宿舎を利用する。実験室での実習の他,海での採集及び調査があるので,健康管理には十分留意すること。なお,5月末頃に本実習の説明会を開くので(5月初め頃に説明会の案内を掲示する),履修希望者は必ずこの説明会に出席すること。最大受講可能な人数は12名程度なので,履修希望者がそれを越えた場合は,この説明会で抽選して決める。

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