欧米における生涯学習の理念の成立の過程、その日本への導入の過程を理解した上で、主に日本における生涯学習に関わる施策・制度を再考しつつ、生涯学習社会を実現していくための現実的課題を理解する。

(1) 欧米における生涯教育論（生涯学習論）の成立の背景から展開、さらにはそれらの特徴に関して理解できる。
(2) 欧米における成人学習論の展開とその特徴及び課題について理解できる。
(3) 日本における生涯学習施策の展開とその特徴および課題について理解できる。
(4) 日本における生涯学習の諸相についてその実態と課題について具体的に考察し、それぞれの見解を明示できる。

アンドラゴジー、自己主導的学習、社会教育施設、学社連携、学社融合、NPO、指定管理者

教職に関する専門教育科目（その他教職関連科目）

授業概要に上掲した内容について、テキストおよび配付資料によって講義を行う。

1.オリエンテーション
2.生涯学習とは何か
3.生涯学習の理念と方法(1)
4.生涯学習の理念と方法(2)
5.日本における生涯学習施策の展開
6.生涯学習の内容と方法(1)
7.生涯学習の内容と方法(2)
8.学校教育と生涯学習(1)
9.学校教育と生涯学習(2)
10.社会教育施設と生涯学習(1)
11.社会教育施設と生涯学習(2)
12.学習成果の評価と資格化社会
13.生涯学習とＮＰＯ
14.生涯学習とまちづくり
15.試験および解説

1)講義内容について、適宜配付資料へのメモおよびノートへの筆写等にて内容の理解を深める。
2)時間内に内容を理解できない場合は、適宜講義中および終了後に質問をしてもらいたい。次回の講義にも反映させたい。

次回予告した内容に関して、インターネットや図書館配架雑誌等によって事前に目を配っておくことが望ましい。
講義中に理解できなかった用語等については、自分でも主体的に調べてもらいたい。

講義で説明した基礎概念や用語について、適切に理解できているかを合格の基準とする。なお、三分の二以上の出席がないと成績を評価しない。

適宜課す、小レポート（30％）および期末試験（70％）による。

テキスト：田中雅文・坂口緑・柴田彩千子、宮地孝宜『テキスト生涯学習 学びがつむぐ新しい社会[新訂版]』学文社、2015
参考書：小池源吾・手打明敏編著『生涯学習社会の構図』福村出版、2009

本授業は社会教育主事任用資格および博物館学芸員資格取学校教員を含め、生涯学習支援に関わる行政職員およびＮＰＯ等のスタッフとしての立場からの講義内容となる。別科学生においては、特に養護教諭としての立場から生涯学習推進にいかに携わるかを考えてもらいたい。

適宜メールで連絡してください。対応します。