心理物理学概論
 心理物理学概論
 担当教員:永井 岳大()
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)情報科学分野
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
人間の知覚や認知は状況や個人によるゆらぎが非常に大きいが、それをなるべく安定して客観的に測定するための実験手法が心理物理学的実験法である。本講義では、人間の知覚認知特性の基礎、その測定方法、必要とされる統計解析法などについて、座学、演習問題、心理物理実験の体験などを通じて理解することを目的とする。
・到達目標
(a)心理物理学と社会の関係性を理解する (b)人間の知覚・感覚・認知特性の基礎を理解する (c)人間の知覚認知特性を定量的に測定できるようになる
・キーワード
心理物理学、ヒューマンインフォメーション、感覚認知、確率・統計

【授業計画】
・授業の方法
講義は基本的にパワーポイントで行う。随時、演習問題や心理物理実験の体験などを行い、理解を深める。
・日程
第1回 イントロダクション
第2回 ヒトの知覚・感覚特性の基礎
第3回 閾値と感度
第4回 古典的心理物理測定法
第5回 古典的心理物理学理論
第6回 信号検出理論
第7回 感覚尺度構成法の理論
第8回 感覚尺度構成法の実際
第9回 心理物理学的逆相関法
第10回 視覚実験法
第11回 様々な感覚に対する実験法
第12回 統計学的仮説検定
第13回 相関と回帰
第14回 計算統計
第15回 脳機能計測

【学習の方法】
・受講のあり方
人間の知覚特性やその測定法を各自で考えさせるミニ演習問題を行うことで、理解度を確認する。
・授業時間外学習へのアドバイス
分からない点は、講義後やオフィスアワーに質問すること。

【成績の評価】
・基準
心理物理学や人間の知覚認知特性と社会とのつながりを正しく理解し、また人間の知覚認知特性を測定する上での基礎知識を身につけていることが合格の基準となる。
・方法
2回のレポート(各50点)課題を課す。その合計を評価点とし、60点以上を合格とする。

【テキスト・参考書】
特に指定しない。必要な場合、適宜プリントを配布する。

【その他】
・オフィス・アワー
授業中に連絡する。

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