流体機械特論
 Advanced Fluid Machinery
 担当教員:篠田昌久(SHINODA Masahisa)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)機械システム工学分野
 開講学年:1年、2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:機械システム工学専攻  科目区分:専門科目 
【授業概要】
・テーマ
様々な流体機械の中でも、圧縮機・燃焼器・タービンなどで構成され、火力発電所の発電用や航空機の推進用などに多く利用されているガスタービン・エンジン(ジェット・エンジン)を中心に取り上げて、歴史、原理、構造、性能、用途、そして最近の研究開発動向などについて講義する。また学生自身にも、関連するトピックスについて調査してもらい、結果をプレゼンテーション形式で発表してもらう。学部の「流体機械」や「工業熱力学」などからつながる授業でもある。
・到達目標
(1)ガスタービン・エンジンを中心とする流体機械の歴史、原理、構造、性能、用途などを理解し、それらを応用できること。
(2)関連するトピックスについて自ら調査し、パワーポイントをデザインし、他人に対してわかりやすくプレゼンテーションする能力を養うこと。
・キーワード
流体機械、内燃機関、動力システム、ガスタービン・エンジン、ジェット・エンジン、航空宇宙推進システム、気体の流動と燃焼、エネルギーの形態と変換、ガスサイクル、翼と翼列。

【科目の位置付け】
機械システム工学専攻の教育の理念と目標の「(1)機械関連の基礎から最先端分野において問題発見・解決能力をもった人材の育成」を熱流体・エネルギー工学の面から養成する科目である。

【授業計画】
・授業の方法
期間の前半(90分×9回程度)では講義を行う。後半(90分×6回程度)では学生自身に、関連するトピックスの中から好きなものを選んで調査してもらい、結果をプレゼンテーション形式で発表してもらう。
・日程
第1回:授業の説明(授業概要、授業計画、成績評価の方法、テキスト・参考書など)、プレゼンテーションの説明
第2回:ガスタービン・エンジンの歴史、原理、構造、用途など
第3回-第4回:ガスタービン・エンジンの性能
第5回-第6回:圧縮機とタービン
第7回:燃焼器
第8回:ガスタービン・エンジンの最近の研究開発動向
第9回:中間試験および総括
第10回-第15回:学生自身によるプレゼンテーションと質疑応答
※日程は変更になる場合がある。

【学習の方法】
・受講のあり方
期間の前半では講義を聴き、後半では自ら調査し、パワーポイントをデザインし、わかりやすくプレゼンテーションすること。
・授業時間外学習へのアドバイス
講義やプレゼンテーションの内容を予習・復習するとよい。

【成績の評価】
・基準
中間試験(50点)とプレゼンテーション(50点)の結果を合計100点とし、60点以上を合格とする。授業概要(到達目標)の各項目の評価比率は、(1)50%、(2)50%とする。
・方法
中間試験では、授業概要(到達目標)の項目(1)の達成度を評価する。プレゼンテーションでは、授業概要(到達目標)の項目(2)の達成度を評価する。

【テキスト・参考書】
[テキスト]特に指定しない。
[参考書1]三輪光砂、ガスタービンの基礎と実際(三訂版)、成山堂書店、3000円+税、1996年。
[参考書2]谷田好通・長島利夫、ガスタービンエンジン、朝倉書店、3200円+税、2000年。

【その他】
・学生へのメッセージ
熱流体・エネルギー工学関連科目の復習も兼ねて、ガスタービン・エンジン(ジェット・エンジン)を中心とする流体機械の基礎と応用を学ぶとともに、プレゼンテーション能力も身に付けよう。学部の「流体機械」や「工業熱力学」などを履修していることが望ましい。
・オフィス・アワー
金曜日16:00-17:00、6-515研究室。

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