自身のキャリアを主体的に形成していくための考え方やものの見方を身につけるため、キャリア論における基本的な概念と最近の社会や職業の動向について理解を深めることを目的とする。

この講義を履修した学生は、
①社会に出て働く意味や職業について考え、自らの将来をイメージできる。
②さまざまな職業について知り、仕事をする世界や社会を取り巻く環境について考察することができる。
③自分自身の将来のあるべき姿をイメージし、その姿に到達するために必要な計画を立てることができる。

カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

題材とした内容について講義を行い、その後、グループワークに取り組みグループごとに発表を行ってもらう。また、授業中に取り組んだワークシートと受講後のレポートの提出を課す。

第１回 ガイダンス（授業の進め方と目的）、自己紹介と相互交流
第２回 自己理解
第３回 キャリアとは何か
第４回 ライフサイクルを考える
第５回 キャリア形成支援のためのアセスメント・ツール
第６回 情報収集と整理法
第７回 職業と仕事
第８回 職業キャリアを考える
第９回 労働者の権利と義務
第10回 仕事と組織
第11回 人事評価
第12回 これからのキャリアプラン
第13回 大学生の就職活動
第14回 大学生活と職業キャリア
第15回 大学生活の目標設定

集中講義のため全日程に出席することが前提条件である。授業の大半はグループワークによって進められ、グループメンバーの相互協力が前提となるため、原則として遅刻や早退および途中退席などは認めない。

①予習のあり方
必要に応じて簡単な課題を課すことがあるので、忘れずに取り組んでくること。
②復習のあり方
配布したレジュメやワークシートを見直し、次回のグループワークで学んだことや感じたことを発表できるようにしてくること。

レポートの他にワークシートへの取組を課し、知識の習得の度合い、理解の度合い、汎用的技能（論理的思考力、文章表現力）、参加の度合いの合計点で判定する。
基準は、１）キャリア形成に関わる社会や経済の状況や問題点を説明できる。２）キャリア形成について興味を持ち、自身の見解を文章で分かりやすく表現できる。３）論理的思考で情報の取捨選択ができる。４）グループワークに積極的に参加し他者と自分の両方を尊重できる。

討論への参加度（30％）、発表内容（30％）、レポート（40％）

テキスト：なし
参考書　：　
　①金井壽宏『働くひとのためのキャリア・デザイン』PHP新書、780円＋税（2002）
　②日本キャリアデザイン学会監修『キャリアデザイン支援ハンドブック』ナカニシヤ出版、3,000円＋税（2014）

卒業後の自分のキャリアについて積極的に考えたい学生の受講を期待します。