文化動態論(日本)
 Introduction to History and Anthropology(Japan)
 担当教員:吉井 文美(YOSHII Fumi), 十川 陽一(SOGAWA Yoichi)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
この授業は文化動態論コースの基本科目である。主に日本の事象を中心に、文化の動態をめぐる学際的議論を紹介する。
「東アジア世界のなかの日本」
東アジア世界は、アジア各国のみならず、西欧諸国も深く関与するかたちで形成されてきた。このような東アジア世界との相互作用のなかで、日本の歴史はいかに育まれてきたのかについて、アジア史・ヨーロッパ史・文化人類学との関連性を視野に入れながら講義する。

【授業の到達目標】
歴史学や人類学それぞれの研究方法に目配りをしながら、そのなかで日本史学が持つ特徴を理解する。学際的な視点から、日本社会の歴史とその特質について深く考えることができる。

【授業概要(キーワード)】
日本史、東アジア世界

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修すること。

【授業計画】
・授業の方法
配布プリントと板書を中心に講義する。
・日程
第1回:ガイダンス
第2~8回:東アジアのなかの古代~中世日本
第9~15回:東アジアのなかの近世~近代日本

【学習の方法】
・受講のあり方
講義形式で行う。分からなかった個所は、参考文献にあたったり、担当教員に質問するなどして解決する。
・授業時間外学習へのアドバイス
時代背景への理解が重要になるので、高校の日本史の教科書などに、ひととおり目を通し、日本史の流れをつかんでおくことが望ましい。

【成績の評価】
・基準
学期中2回の試験(またはレポート)の他に、毎回小レポートを課し、知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて判定します。基準は1)東アジアにおける日本の歴史について関心を持ち、具体的事例や現状を説明し、問題点を明確に指摘できる。2)重要な語句を簡単な言葉で解説できる。3)授業に積極的に参加し、毎回の内容について質問や所感を述べることができる。
・方法
平常点(30点)、テスト(70点、レポートもあり得る)

【テキスト・参考書】
プリントを配布する。
参考文献:
(前半)西嶋 定生 (著)・李 成市 (編)『古代東アジア世界と日本』 (岩波現代文庫、2000年)、廣瀬憲雄『古代日本外交史 東部ユーラシアの視点から読み直す (講談社選書メチエ、2014年)
(後半)荒野泰典編『日本の時代史14 江戸幕府と東アジア』(吉川弘文館、2003年)、川島真・服部龍二編『東アジア国際政治史』(名古屋大学出版会、2007年)
この他、授業内で随時紹介する。

【その他】
・オフィス・アワー
水曜日 13:30~14:30 吉井研究室(メールアドレスは学部HP参照)
金曜日 12:30~13:30 十川研究室(同上)

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