文化動態論(人類)
 Introduction to History and Anthropology (Anthropology)
 担当教員:山本睦(YAMAMOTO Atsushi),松本 雄一(MATSUMOTO Yuichi)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
「移動の人類学」
人類は古くから移動を繰り返してきました。そして、人々や物資あるいは情報の移動は、社会に多大な影響をおよぼしてきました。とくに、グローバリゼーションやトランスナショナリティなどがさかんに取りざたされる現代において、「移動」は社会を考察するために欠かすことのできないテーマの一つとなっています。この授業では、「移動」と関わる文化人類学研究をみていくことで、その視点や切り口を学んでいきます。

【授業の到達目標】
「移動」と関わる文化人類学的研究の基礎的概念や考え方をみにつけるとともに、様々な事例を通じて、異文化(あるいはそれを通じて自己)を理解する視点や手がかりを習得できる。

【授業概要(キーワード)】
移動、移民、難民、越境、グローバリゼーション

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修すること。

【授業計画】
・授業の方法
講義形式でおこないます。ただし、教員と学生との間で質疑応答やディスカッションを積極的におこないます。
・日程
1.ガイダンス
2.文化人類学における「移動」の研究
3.観光
4.移民
5.難民
6. 越境
7. グローバリゼーション
8. その他、授業のまとめ
※理解度や質問・コメントなどに応じて授業の進行を調整することがあります。

【学習の方法】
・受講のあり方
ただ漠然と授業をうけるのではなく、問題を自分にひきつけながら授業を聞いてください。質問やコメントはいつでも歓迎します。質疑応答やディスカッションには積極的に参加すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
ノートを使って復習してください。授業の理解を深めるために参考書を読むことをおすすめします。

【成績の評価】
・基準
「移動」と関わる文化人類学研究について、そのあり方や意義、問題点を適切に説明できることを評価の基準とします。知識の習得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)をテストで判定します。
・方法
期末テスト100%。ただし授業中の質疑応答やディスカッションへの積極的な参加によって加点します。

【テキスト・参考書】
参考書:1996 青木保 ほか 『岩波講座 文化人類学〈第7巻〉移動の民族誌』岩波書店。
2012 三尾裕子・床呂郁哉 編 『グローバリゼーションズ:人類学、歴史学、地域研究の現場から』弘文堂。

【その他】
・学生へのメッセージ
授業で扱ったテーマを、常に自分に惹きつけて考えてください。また、それを通じて、自分や自分がいる社会について考えてみましょう。
・オフィス・アワー
火曜日:12:50~14:30(山本睦研究室、人文学部2号館4階)
llamamoto@human.kj.yamagata-u.ac.jp
オフィス・アワー以外の時間帯での面談を希望する場合はメールで連絡してください。

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