文化人類学概論(一)
 Introduction to Cultural AnthropologyⅠ
 担当教員:坂井 正人(SAKAI Masato)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
異文化を学ぶために必要とされる物の見方・考え方を身につけるために、文化人類学における基本的な概念を学ぶことを目的とする。特に世界中の人間がもつ多様な価値観や行動に注目するとともに、それを現代日本社会と比較することによって、人間と文化の多様性について理解を深める。

【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、近親相姦(インセスト)、死、病気、異人、子供、人肉食(カニバリズム)に関する文化人類学の基礎概念について説明できる。また、これらの基礎概念を通じて、異文化を分析するための視座を得るとともに、これらの基礎概念を用いて人間と文化の多様性について議論できる。

【授業概要(キーワード)】
近親相姦、死、病気、異人、子供、人肉食

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
世界の生活世界を題材にしたテキストを使って、講義を行う。テキストを深く理解してもらうために、授業中に補足説明するとともに、質疑応答を行う。また異文化に関する具体的な事例をできるだけ示し、人間と文化の多様性について考える。
・日程
1ガイダンス
2文化人類学とは、どのような学問か?
3近親相姦(インセスト)
4死と病気
5異人
6子供
7人肉食(カニバリズム)
8その他

【学習の方法】
・受講のあり方
授業は講義を中心とするが、事前に指定したテキストの該当箇所を授業前に読み、疑問点を整理しておく。漠然と講義を受けるのではなく、授業で扱われた事例を自分の日常生活に照らし合わせて考えてみる。また、質疑応答には積極的に参加する。
・授業時間外学習へのアドバイス
「予習のあり方」
事前に指定されたテキストを授業前に熟読するとともに、疑問点をまとめておく。
「復習のあり方」
授業の内容を思い浮かべながらノートを整理するとともに、テキストを繰り返し読み理解を深める。

【成績の評価】
・基準
授業中の質疑応答、期末試験によって、知識の修得、理解の度合い、論理的思考力、文章表現力、参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて判定する。基準は(1)近親相姦(インセスト)、死、病気、異人、子供、人肉食(カニバリズム)に関して、具体的な事例に基づいて的確に説明できる。(2)具体的な事例から、人間と文化の多様性について自分の言葉で説明できる。
・方法
質疑応答(20パーセント)、期末試験(80パーセント)

【テキスト・参考書】
テキスト:山下晋司、船曳健夫(編)2008『文化人類学のキーワード〔改訂版〕』有斐閣双書

【その他】
・オフィス・アワー
木曜日12時30分~13時30分(坂井研究室)
sakai@human.kj.yamagata-u.ac.jp

10831015-2017-01-13015