論理学概論
 Introduction to Logic
 担当教員:清塚 邦彦(KIYOZUKA Kunihiko)
 担当教員の所属:人文社会科学部 人文社会科学科人間文化コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 推論の構造を「記号」を用いて分析する現代の記号論理学について解説する。推論とは何か、またその構造を明らかにする上で「記号」がどのような役割を果たすかについての解説からはじめて、標準的な推論規則について解説・問題練習を行い、論理学の初歩について理解を深める。

【授業の到達目標】
論理学の初歩的な記号法を身につける。またそれを踏まえて、日常的な推論の構造を分析し、その妥当性について確認することができる。

【授業概要(キーワード)】
記号論理学

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
毎回、プリントに即して基本事項の解説を行い、あわせて問題練習を行う。
・日程
第1回 講義のテーマと進め方についての予備的説明
第2回 記号論理学についての全般的な紹介
第3回~第7回 命題論理学の解説
第8回 中間テスト+解説
第9回~第14回 述語論理額の解説
第15回 期末テスト+解説

【学習の方法】
・受講のあり方
内容は段階的に高度になるので欠席には注意すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
宿題として指定された問題練習は必ず行っておくこと。
授業中の問題練習の際に間違えた所は授業後にきちんと正解と照合して解きなおしておくこと。

【成績の評価】
・基準
 主体的参加の度合い、知識の習得の度合い、理解の度合い、汎用的技能の度合いの4点を基準に評価を行う。
普段の授業態度を通じて《主体的参加度》を見るとともに、試験では講義の中で取り上げた例題に準ずる基礎的なレベルの問題を解いてもらうことで、論理学の基礎的概念と命題についての《知識》と《理解》、ならびに証明技法の修得(《汎用的技能》)を確認する。
・方法
平常点および筆記試験による。
平常点20、試験80の比率とする。
試験は中間試験と期末試験の2回に分けて行う予定である。

【テキスト・参考書】
テキストは指定せず、毎回プリントに基づいて講義を行う。
参考書がほしい方には次をおすすめする。
R・ジェフリー『形式論理学』産業図書
丹治信治『論理学入門』ちくま学芸文庫

この他、関連する読み物として下記の二点がお奨め。
野矢茂樹『論理トレーニング』産業図書、2,400円
三浦俊彦『論理パラドクス―論証力を磨く99問』二見書房、1,500円
両氏とも、さらに何冊かの興味深い類書を出していて、参考になる。

【その他】
・学生へのメッセージ
記号法に慣れていただくため、授業の中で随時、練習問題を解いてもらうことになるが、面倒がらずに手を動かしていただきたい。
・オフィス・アワー
場所:清塚研究室(人社2号館4F)
kiyozuka@human.kj.yamagata-u.ac.jp
前期:月曜日13:10-14:20
後期:月曜日14:50-16:20

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