【授業の目的】
英語における動詞と構文の文法体系について学修する。動詞と構文の関係を事象の捉え方という意味論と統語論の観点から考察し、英文を構造的に分析するための基礎知識と技能の修得を目的とする。
【授業の到達目標】
英語における動詞と構文の文法体系の基本的な理解に基づいて、具体的な事例を分析して説明できるようになるとともに、リーディングやライティングなどの英語活動においてもそれらの知識を分析的に活用できるようになる。
【授業概要(キーワード)】
英語、文法、動詞、構文
【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修して下さい。
【授業計画】
・授業の方法
英語の代表的な動詞タイプの分類に対応するさまざまな構文に固有の文法や意味の特性を学び、それぞれの構文における動詞の使用条件について考察する。トピックに応じて英文を素材として分析するミニ課題レポートを学期中に3回課す。課外時間の多読訓練として、図書館のGraded Readersを利用したブックレポート(詳しくは初回に指示)を実施する。
・日程
第1回:オリエンテーション:英語構文論について 第2回:動詞・構文・文型 第3回:意味役割理論1:背景 第4回:意味役割理論2:動詞の分類 第5回:自動詞1―自然発生現象とthere構文 第6回:自動詞2―変化と使役交替 第7回:自動詞3―活動動詞と同族目的語構文 第8回:他動詞1―活動動詞と動能構文 第9回:他動詞2―結果動詞 第10回:他動詞3―作成動詞 第11回:他動詞4―譲与同士と二重目的語構文 第12回:他動詞5―伝達・知覚・認識・好悪の動詞 第13回:他動詞6―関係動詞と状態性 第14回:構文の創造的拡張 第15回:学期末試験と解説
【学習の方法】
・受講のあり方
講義を通じて文法体系を単なる知識として学ぶだけでなく、実践的な英語使用(リーディングやライティング)において活用する可能性について考える。個別事例から言語学的一般化を図る方法論にも意識を向けてもらいたい。
・授業時間外学習へのアドバイス
・予習:予習用の配布資料を読んでくる。ふだんから英語に触れる機会を増やし、英語表現に対する文法的な知的感度を高めておく。 ・復習:授業内容を整理し、関心に応じて参考文献等を利用してトピックに関する理解を深める。
【成績の評価】
・基準
学期末試験、ミニレポート、ブックレポートを課し、授業の内容に関して知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力と文章表現力)、参加の度合いを判定し、総合的に評価する。基準は、(1)英語の動詞と構文についての体系的な理解に基づき、具体的事例を分析し説明できる、(2)学修した文法知識を応用的に活用できる、(3)主体的な英語学習等を通じて授業に積極的に参加する。
・方法
学期末試験(50%)、ミニレポート(30%)、ブックレポート(20%)により、総合的に評価する。
【テキスト・参考書】
授業用のプリントを毎回配付する。 参考書はトピックに応じて授業で紹介する。
【その他】
・学生へのメッセージ
英語に限らず、ことばを分析的に捉える訓練は、言語能力の向上に必ず役立ちます。この授業では特に、自分の英語力を向上させる努力、つまり日々英語に触れ、英語を使うようことを忘れないよう心がけてください。
・オフィス・アワー
月曜9・10校時(鈴木亨研究室) email: torus@human.kj.yamagata-u.ac.jp
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