言語学総合講義
 Overview of Linguistics
 担当教員:池田 光則(IKEDA Mitsunori), IRWIN Mark(IRWIN Mark), RYAN Stephen B.(RYAN Stephen B.), 鈴木 亨(SUZUKI Toru), 富澤 直人(TOMIZAWA Naoto), 小泉有紀子(KOIZUMI Yukiko), 冨田 かおる(TOMITA Kaoru), 中澤 信幸(NAKAZAWA Nobuyuki), 渡辺 文生(WATANABE Fumio), 髙橋 真彦(TAKAHASHI Masahiko)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
《言語学のさまざまな分野》「言語学」は皆さんが日常使っている「ことば」について考える学問です。この「言語学」には実はさまざまな分野があります。「言語コース」で教えている教員も、一人一人違った専門分野を持っています。この講義では各教員の専門分野について説明するとともに、その教員のもとではどのような卒業論文が書けるか紹介していきます。

【授業の到達目標】
言語学のさまざまな分野について知ることができる。また各教員の専門分野についての理解を深めることができる。そして言語学に関してどのような卒業論文が書けるか知ることができる。

【授業概要(キーワード)】
言語学 教員の専門分野 卒業論文

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
「言語コース」の担当教員が、各自の専門分野と研究内容についてわかりやすく説明していきます。そしてその教員のもとでは、どのような卒業論文が書けるか紹介していきます。討論の時間では、教員間のディスカッションを聴くことによって、「言語学」に関する理解を深めていきます。
・日程
第1回 4月13日 オリエンテーション(髙橋真彦) 
第2回 4月20日 語順の類型と語順の歴史的変化(池田光則) 
第3回 4月27日 言語死(アーウイン マーク) 
第4回 5月11日 Understanding Cross-Cultural Communication        
          (ライアン スティーバン) 
第5回 5月18日 文法からの逸脱表現とその解釈について(鈴木亨) 
第6回 5月25日 生成言語学:母語を「知っている」とはどういうことか?(髙橋真彦) 
第7回 6月1日 統語論:文の構造と意味の関係を考える(冨澤直人) 
第8回 6月8日 心理言語学:人はどのように言語を処理し、理解するか(小泉有紀子)
第9回 6月15日 ことばの音と文字を思い描く (冨田かおる) 
第10回 6月22日 日本語の歴史と中国語諸方言との対照(中澤信幸) 
第11回 6月29日 語りの文章における視点の表現について(渡辺文生) 
第12回 7月6日 ザ・討論「私の学生時代と言語学」(髙橋ほか) 
第13回 7月13日 論文の書き方、文献リストの書き方(髙橋ほか) 
第14回 7月20日 ミニ研究発表会に参加して、言語学の研究発表を聞いてみよう(髙橋ほか)
第15回 7月27日 まとめとレポートの説明(髙橋) 
※日程は変更されることがあります。確定した日程は第1回授業でお知らせします。

【学習の方法】
・受講のあり方
自分の興味のある言語や専門分野を勉強するだけではなく、講義全体を通して、「言語学」のさまざまな分野を幅広く理解するようにしてください。
・授業時間外学習へのアドバイス
《予習のあり方》各教員の専門分野についての情報を、百科事典や参考書等であらかじめ確認しておいてください。
《復習のあり方》各教員の講義内容に対する質問や意見、感想をまとめておいてください。提出方法・期日等については授業時に指示します。(質問に対する答えは第12回・第15回の授業時の他、文書等で随時行います。)

【成績の評価】
・基準
①中間レポート(各教員の講義内容に対する質問等をまとめる)、②最終レポート(各教員が学期末に出す課題の中から2つ選択する)を課し、知識の修得、理解の度合い、汎用的技能、参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて判定します。基準は 1) 言語学の複数の分野に関する理解が深まっているか、2) 将来の卒業論文の構想につなげることができるかどうか、です。
・方法
中間レポート(30%)・最終レポート(70%)

【テキスト・参考書】
参考書:亀井孝・千野栄一・河野六郎『言語学大辞典 第6巻 術語編』(三省堂、1995)

【その他】
・学生へのメッセージ
「言語学」に限らず、学問研究には研究者それぞれの個性を見て取ることができます。各教員の専門分野や研究内容から、学生各自に合った学問を見出してみてください。
・オフィス・アワー
本授業の代表教員: 髙橋 (研究室は1号館407号室、メールアドレスはmstakahashi@human.kj.yamagata-u.ac.jp です。オフィス・アワーは第1回目の授業で伝えます)。 他の教員のオフィス・アワーは、それぞれの教員が言語コースで担当する授業科目のシラバスを参照してください。

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