【授業の目的】
記号論とは記号の働きについての研究であり、さらには、記号を操る存在としての人間の本性の探求である。本講義では、特に画像・映像の働きという点に焦点を置きながら、関連する現代の記号論・言語哲学・心の哲学の議論を系統的に辿り、解説・検討を行う。
【授業の到達目標】
画像表現を中心とする非言語的な記号のふるまいについて、現代の哲学の中でどのような議論が行われてきたのかを知る。また、それを踏まえて、身近な画像類について理論的な視点から見直すことができる。
【授業概要(キーワード)】
記号、絵画、映像
【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。
【授業計画】
・授業の方法
毎回、配布プリントに基づいて講義を行う。また、特に資料提示の関連で、必要に応じてスライドを用いる。配布プリントは、予復習に活用できるよう、WebClassにもアップロードする予定。
・日程
第1回は授業の進め方についての簡単なガイダンス。 第2回は実質的な話の前置きとして、今期のテーマについての概説。 第3回以後、 ――絵が様々な事物の姿を描写・再現(represent)する働き、 ――絵が目には見えない感情や思想を表現・表出する働き、 ――写真画像の特異性、 ――言葉と絵(さらには言語作品と絵画・映像作品)の違いについて、 ――絵画・映像によるによる語りとは何か、 といった一連のテーマについて順次、先行理論の紹介・検討を行なう。 より詳しくは初回のガイダンスの際に日程表を配付する。
【学習の方法】
・受講のあり方
講義の際に疑問点があれば質問して確認すること。 授業の中で質問・意見を募ったり、ランダムに指名して質問する場合があります。また、質問用紙を配付して意見を記入してもらうことがあります。その種の意見表明の場も活用することで、授業内容をより能動的に消化してもらえることを期待しています。
・授業時間外学習へのアドバイス
授業後、テキストや資料に目を通して内容を再確認し、疑問点や自分の考えを整理しておく。また、必要に応じて関連文献・資料を調べ、考える。
【成績の評価】
・基準
主体的参加の度合い、知識の習得の度合い、理解の度合い、汎用的技能の度合いの4点を基準に評価を行う。 授業のさいの発言等を通じて《主体的な参加度》を評価し、論述式のレポートにより、講義で取り上げた基本的諸概念と諸命題に関する《知識》と《理解》、ならびにそれらを具体的な素材に応用するさいの論理的な思考力・表現力(《汎用的技能の修得》)を評価する。
・方法
平常点(20点)、レポート(80点)、計100点。
【テキスト・参考書】
テキストは使用しない。 参考書については随時指定。
【その他】
・学生へのメッセージ
出席確認はICカードを用いて行います。また、それとは別に毎回質問・感想用紙への記入を求めます。
・オフィス・アワー
場所:清塚研究室(人社2号館4F) kiyozuka@human.kj.yamagata-u.ac.jp 前期:月曜日13:10-14:20 後期:月曜日14:50-16:20
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