【授業の目的】
生命と世界をめぐる哲学史
【授業の到達目標】
生命や生物とその環境世界の問題を哲学史的な展望のもとに考察できるようになる。
【授業概要(キーワード)】
生命論、環境世界、目的論、機械論、身体
【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。
【授業計画】
・授業の方法
生命をめぐる考察の歴史は古く、哲学の中心問題の一つである。それを概観するとともにメルロ=ポンティの関連する講義を参照することにより、現代的な視野から考察する。次に示すように、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲで生命論について歴史的考察を行う。Ⅳでは、ユクスキュルに関連して、ハイデガーの扱い、メルロ=ポンティの「自然講義」を参照しつつ考察する。
・日程
序論(1回) Ⅰ プラトン、アリストテレス(自然と魂)(3回) Ⅱ 近代初頭の哲学と生命についての思想(2回) デカルト、ライプニッツなど Ⅲ カント:目的論と機械論の問題(2回) Ⅳ ユクスキュルとそれをめぐる哲学者(5回) (ハイデガー、メルロ=ポンティの思考を手がかりに生命・生物と環境世界について考える。) Ⅴ 展望とまとめ(2回)
【学習の方法】
・受講のあり方
生命とは何か、生物はどのように規定できるか、といった点について疑問をもちながら受講してほしい。
・授業時間外学習へのアドバイス
質問を考えること、関連文献を手に取ってみること、興味のある思想家を中心にして考えてみること、などが望ましい。
【成績の評価】
・基準
出席と授業での応答を通して「主体的参加の度合い」を見、二回の課題のうちの基本問題を通して「知識の習得の度合い」と「理解の度合い」を見、記述的問題を通して「汎用的技能の修得の度合い(論理的思考力、文章表現力など)」を見て、それらを総合的に評価します。
・方法
授業参加(15%)、中間・期末の2回の課題(85%)を目安として評価する。
【テキスト・参考書】
テキストは使わない。 参考書:哲学史としては、熊野純彦『西洋哲学史』二冊(岩波新書)、『哲学原典資料集』(東京大学出版会)が有用。ユクスキュル他『生物から見た世界』(岩波文庫)。ほかの参考書は授業中に指示する。
【その他】
・学生へのメッセージ
単純なことでも質問するとスッキリすることがある。躊躇せずに質問してみよう。
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