【授業の目的】
さまざまな表象とその媒体について考察する
【授業の到達目標】
画像(絵画・写真)や言語といった表象手段(表象媒体)について哲学的な問題を把握し、考察できるようになる。
【授業概要(キーワード)】
表象(representation)、画像、想像、知覚、言語、意味
【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。
【授業計画】
・授業の方法
プリントを配布し、それを解説しながら進める。 表現と意味について、伝統的考察を踏まえ、フッサールやメルロ=ポンティに従いながら、現代的に考察する。
・日程
テーマ: 表象媒体について(フッサールと現象学を中心に) 以下の順番で授業をすすめる(回数は目安)。 □序論および哲学史における表象と意味の問題(3回) プラトン、デカルト、ロック、ヒューム、カントにおける表象と意味の問題
□志向性とさまざまな志向作用(2回) さまざまな志向性:知覚、記号(言語)、画像、想像
□画像と想像(3回) 画像の意識と想像の問題(1904年頃) 中立性変様との関連(1913年頃) 想像と画像意識の統一的把握(1918年頃)
□時間意識と表象(2回) 時間意識の分析(他の時間論との比較を含む) 時間意識と知覚(感覚所与)および想像(ファンタスマ)の問題
□言語的表象(2回) 受動的総合と能動的総合 言語(ロゴス)について
□さらなる考察(2回) ソシュールによる言語記号の考察。 表現(絵画と言語)についてのメルロ=ポンティによる考察。
【学習の方法】
・受講のあり方
大局的な観点から「画像」「想像」「知覚」「言語」とは何か、改めて考えてみよう。 疑問を持ちながら受講してほしい。
・授業時間外学習へのアドバイス
【成績の評価】
・基準
出席と授業での応答を通して「主体的参加の度合い」を見、二回の課題のうちの基本問題を通して「知識の習得の度合い」と「理解の度合い」を見、論述問題を通して「汎用的技能の修得の度合い(論理的思考力、文章表現力など)」を見て、それらを総合的に評価します。
・方法
授業参加(15%)と2回の課題(85%)による。
【テキスト・参考書】
テキスト(教科書)は使わない。 参考書:『画像と知覚の哲学―現象学と分析哲学からの接近』(小熊正久、清塚邦彦編、東信堂、¥2,900+税)
【その他】
・学生へのメッセージ
むずかしいと思うところは遠慮なく質問してみよう。
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