【授業の目的】
応用倫理学とは、生命倫理学、環境倫理学、情報倫理学など、現代社会における具体的な問題に密着した形で倫理学の問題を検討しようとする分野である。この講義では、応用倫理学において取り上げられてきたいくつかの話題を取り上げ、それと関連する議論の構図について紹介・検討を行う。
【授業の到達目標】
応用倫理学の考え方について基礎的な理解を身につける。 またそれを踏まえ、現代社会の一連の具体的問題について、たんに個人的な感想を持つにとどまらず、その論拠を明確化し、さらには、望ましい社会的ルールの形について考えることができる。
【授業概要(キーワード)】
応用倫理学、生命倫理学、環境倫理学
【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。
【授業計画】
・授業の方法
一連の応用倫理学の諸問題の中から、いくつかの問題を取り上げ、それらの問題の発生経緯や、問題をめぐる論議の構図について解説を行う。1テーマについて4回程度を当て、最後の回には小レポートを踏まえたディスカッションを行う。
・日程
初回にガイダンス、第2回に全般的な概説、それ以後は個別の問題に関してそれぞれ3、4回ずつかけて解説を行う。 三回目以後の詳しい日程については初回のガイダンスの際に説明する。以下は暫定案。 第3回~第6回:安楽死と尊厳死 第7回~第10回:生殖技術・診断技術をめぐって 第11回~第14回:脳死と臓器移植 第15回:まとめ
【学習の方法】
・受講のあり方
講義の際に疑問点があれば質問して確認すること。 授業の中で質問・意見を募ったり、ランダムに指名して質問する場合があります。また、出席確認もかねて所定の設問についての意見を記入して もらうことがあります。その種の意見表明の場も活用することで、授業内容をより能動的に消化してもらえることを期待しています。
・授業時間外学習へのアドバイス
毎回、講義資料をWebClassにアップロードするので、授業後、資料に改めて目を通して内容を再確認し、疑問点や自分の考えを整理しておく。 また、必要に応じて関連文献・資料を調べ、考える。
【成績の評価】
・基準
主体的参加の度合い、知識の習得の度合い、理解の度合い、汎用的技能の度合いの4点を基準に評価を行う。 授業態度やディスカッションへの貢献を通じて《主体的参加度》を評価する。また、レポートを通じて、取り上げたテーマについての《知識》と《理解》、ならびにそれを踏まえてみずからの考えを形成し論理的に表現する能力(《汎用的技能の修得》)を評価する。
・方法
平常点20%、レポート80%。
【テキスト・参考書】
テキストは指定せず、毎回プリントに基づいて講義を行う。 参考書については授業の中で随時指示する。
【その他】
・オフィス・アワー
場所:清塚研究室(人社2号館4F) kiyozuka@human.kj.yamagata-u.ac.jp 前期:月曜日13:10-14:20 後期:月曜日14:50-16:20
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