ロシア文化論
 Russian Culture
 担当教員:相沢 直樹(AIZAWA Naoki)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
ロシア・バレエとは何か?
ロシアのバレエは 18世紀に西欧からバレエ・マスターを呼んで以来の長い伝統があり,様々な経緯をたどりながらも,ソ連時代も含め,国家に手厚く保護されて独自の発展を遂げて来ました。この講義ではその頂点とも言うべき,プティパが振り付けたチャイコフスキーの3大バレエを中心に,ロシア・バレエの魅力の秘密に迫ります。
 

【授業の到達目標】
1)バレエの歴史とロシア・バレエについて基礎的な知識を身につける
2)チャイコフスキーの音楽とプティパの振付について理解を深める
3)ロシアにおける上演の規範的スタイルについて知る
4)バレエのストーリーとそれが内包している可能性を理解する
5)ロシアと世界の様々な演出と解釈に触れる
 

【授業概要(キーワード)】
クラシック・バレエ プティパ チャイコフスキー 眠れる森の美女 白鳥の湖 くるみ割り人形 振付
 

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については,「カリキュラム・マップ」を参照し,よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
資料や映像を駆使しながら普通に講義します。疑問点はどんどん質問してください。
 
・日程
1.ガイダンス
2.チャイコフスキーの生涯と音楽
3〜4.バレエの歴史とプティパの振付
5~6.至高のバレエ『眠れる森の美女』
 予定調和的世界と完成された様式美
 善悪の調性配置と 交響楽的バレエ音楽
7〜8.珠玉のバレエ『くるみ割り人形』
 幼年時代の思い出,あるいは,夢の世界への旅
 ストーリーのための踊りか,踊りのためのストーリーか
9~14.究極のバレエ『白鳥の湖』
 二つの愛:白鳥オデットと黒鳥オディールの二面性
 異界への旅,異界からの帰還
 音楽の力
 初演と蘇演(設定とエンディングをめぐる問題)
 振付の歴史と系譜(ロシアから世界へ) 
 葛藤のリアリティー:ストーリーの豊饒性と多様な解釈
15.まとめ
 

【学習の方法】
・受講のあり方
まずは講義内容を理解するよう努めてください。分からないことがあれば質問してください。
・授業時間外学習へのアドバイス
特に指示のないかぎり,予習は必要ありません。
図書館で関連する本を探したり,ビデオや舞台で上演を見てみましょう。
 

【成績の評価】
・基準
「主体的な参加の度合い(授業への取り組み)」,「知識の習得の度合い(ロシア文化についての知識)」,「理解の度合い(授業内容の理解)」,「汎用的技能の修得の度合い(全般的な思考力・自己表現力)」を総合的に見ます。授業への取り組み(30%)、授業内容の理解と知識習得(40%)、主体性・独創性(30%)。
・方法
授業参加は授業後に提出してもらうコメント・カードへの書き込み(質問やコメント等)を評価します。レポートはロシア文化についての知識・理解を測りつつ,着眼点と独創性,表現力を評価します。
 

【テキスト・参考書】
適宜プリント等を配布します。
 

【その他】
・学生へのメッセージ
ロシア語の知識は必ずしも必要ではありません。
 
・オフィス・アワー
火曜日 12時10分から12時50分
金曜日 12時10分から12時50分
(その他の日でも在室時は随時受け付けます)

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