心理学特殊実験B(前期)
 Seminar on Research in Psychology
 担当教員:佐藤 香(SATOU Kaori)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
履修者各自の研究テーマに沿って、文献研究を進めるとともに研究計画を立て、実験や調査、テスト技法等の実習をおこないます。
心理学の卒論研究に役立つように開講されます。指導教員と相談の上,各自の研究テーマを決め,そのテーマに関する研究を遂行するのに必要な,特定的・具体的な技能・知識を身につけるため,各教官の指導のもとに,個別的・集団的に実験・実習を行います。

【授業の到達目標】
履修者各自が,自分の専門といえる心理学の特定のテーマを見つけられるようになる。

【授業概要(キーワード)】
心理学研究法、研究テーマの選択、文献研究、仮説の設定、実験、調査

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
最初に提出される学生の研究テーマに基づき指導教員と学生が相談の上,実験・実習の内容とスケジュールを決定します。
・日程
履修者全員が順番に研究の進捗状況を報告し全員で議論します。

前期は,比較的幅広く問題をとらえて,研究テーマの収斂に向けて,心理学の知識と研究方法についての理解を具体的なものとすることが重要です。

【学習の方法】
・受講のあり方
自分の研究のテーマとその研究方法を決めるので,学習の主体は学生です。積極的な取り組みを望みます。
・授業時間外学習へのアドバイス
時間割上の授業時間は,担当教員に報告し指導を受ける時間にすぎません。授業時間以外にも個人として相当の時間をかけて考え準備を続けなければ研究はまったく進展しません。

【成績の評価】
・基準
各自のテーマをまとめる努力をどれだけしたか,その研究のための準備がどれほど進んでいるかを評価します。より詳細には、授業内外での各自の作業を通じて、知識の習得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、自己関与の度合いの点から判定し、これらを総合的に判断します。
・方法
授業中に示す研究推進状況(80点)、学期末のレポート(20点)
以上について、指導教員が個別に評価します。

【テキスト・参考書】
【参考書】
(1)佐伯 胖 (1986). おもしろい研究をするには 認知科学の方法(pp. 1-33) 東京大学出版会
(2)安藤清志・村田光二・沼崎誠 (2009). 新版社会心理学研究入門
(3)高野陽太郎・岡 隆(編著) (2004). 心理学研究法:心を見つめる科学のまなざし 有斐閣アルマ
南風原朝和・市川伸一・下山晴彦(編著) (2001). 心理学研究法入門:調査・実験から実践まで 東京大学出版会
(4)酒井聡樹 (2007). これからレポート・卒論を書く若者のために 共立出版
(5) メルツォフ, J. (著)[中澤 潤(監訳)](2005). クリティカルシンキング:研究論文篇 北大路書房(Meltzoff, J., Critical thinking about research: Psychology and related fields. American Psychological Association)
(6)浦上昌則・脇田貴文 (2008). 心理学・社会科学のための調査系論文の読み方 東京図書
(7)高橋順一・渡辺文夫・大渕憲一(編著) (1998). 人間科学研究法ハンドブック ナカニシヤ出版

【その他】
・学生へのメッセージ
テーマ設定は各自にまかされますが,他者との討論の中で研究者はタフとなり,研究が推進します。授業に出席し,教員や同級生と討論することが大変重要です
・オフィス・アワー
水曜日 12時~13時 佐藤香研究室

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