日本語学講読(後期)
 Directed Reading in Japanese Linguistics
 担当教員:中澤 信幸(NAKAZAWA Nobuyuki)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
《日本語教材の分析と日本語教育の実践》
 日本語母語話者以外の人を対象とした日本語教育を行うためには、その教材の内容を充分に分析する必要があります。この授業では初級レベルの日本語教科書『みんなの日本語初級Ⅰ・Ⅱ 第2版』を用い、各課の内容や目的を分析していきます。そして到達目標を設定した上で、日本語教育を実践していきます。

【授業の到達目標】
 第二言語教育としての日本語教育を実践できる。実際の日本語教材を分析していくことで、日本語の特徴について知ることができる。そしてここでの分析をもとに、卒業論文のテーマと研究方法を見出すことができる。

【授業概要(キーワード)】
 第二言語教育 日本語教育 教材分析 教育実践

【科目の位置付け】
 カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
 まず日本語教科書『みんなの日本語初級Ⅰ・Ⅱ 第2版』について、課ごとに分析を進めます。そして各課の内容や目的をあきらかにした上で、到達目標を設定します。その目標をもとに日本語教育を実践し、最後に内容をレポートにまとめます。
・日程
 第1回 ガイダンス
 第2回 教材分析 第1~3課 第4~7課
 第3回 教材分析 第8~12課 第13~16課
 第4回 教材分析 第17~19課 第20~22課
 第5回 教材分析 第23~25課 第26~30課
 第6回 教材分析 第31~35課 第36~40課
 第7回 教材分析 第41~45課 第46~50課
 第8回 初級授業の内容確認と到達目標の設定
 第9回 教育実践 第1~3課 第4~7課
 第10回 教育実践 第8~12課 第13~16課
 第11回 教育実践 第17~19課 第20~22課
 第12回 教育実践 第23~25課 第26~30課
 第13回 教育実践 第31~35課 第36~40課
 第14回 教育実践析 第41~45課 第46~50課
 第15回 全体のまとめとレポートの説明

【学習の方法】
・受講のあり方
 この授業では実際の日本語教材の内容を分析することで、日本語や日本語教育の問題点を見出していきます。受講者自身が積極的にこの作業に取り組み、将来の卒業論文へつなげるようにしてください。
・授業時間外学習へのアドバイス
[予習のあり方]参考書をあらかじめよく読むようにしてください。
[復習のあり方]授業終了時に課題(ミニレポート)を出しますので、次回までに各自の回答を指定の用紙に記入しておいてください。また質問事項・感想等も記入してください。

【成績の評価】
・基準
 主体的な参加、知識の修得、理解、汎用的技能の修得の四つの度合いで評価します。基準は1) 日本語教材の内容や目的を分析する方法が身に付いているか、2) 将来の卒業論文につながるテーマと研究方法を見出すことができているか、です。
・方法
 ミニレポート(30%)・発表(30%)・最終レポート(40%)

【テキスト・参考書】
[参考書]
 『みんなの日本語初級Ⅰ 第2版 本冊』(スリーエーネットワーク、2012)
 『みんなの日本語初級Ⅱ 第2版 本冊』(スリーエーネットワーク、2013)

【その他】
・学生へのメッセージ
 第二言語として日本語を学ぶことは、日本語母語話者には想像もつかない困難が伴います。実際に日本語教材を見てみることで、日本語の難しさと奥深さを味わってみてはいかがでしょうか。
・オフィス・アワー
 火曜日 13時~17時 中澤研究室(人文社会科学部1号館4階409号室)
 アポイントにより他の時間帯での面談にも応じます。(電子メール nakazawa@human.kj.yamagata-u.ac.jp で予約すること。)

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