文化人類学演習(四)
 Seminar in Cultural AnthropologyⅣ
 担当教員:山本睦(YAMAMOTO Atsushi),松本 雄一(MATSUMOTOI Yuichi)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
社会的包摂 / 排除の人類学
現在、われわれをとりまく様々な状況においては、社会的排除、およびそれへの対処策としての社会的包摂という現象が複雑に絡み合って存在しています。これらの問題について、文化人類学的視点からアプローチします。

【授業の到達目標】
包摂と排除をテーマとする文化人類学の論集を精読することを通じて、文化人類学の調査方法や、文献の読み方および議論の方法を習得できる。

【授業概要(キーワード)】
社会的包摂、社会的排除、開発、難民、福祉

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
毎回、担当者が文献要旨とコメントを作成し、文献の内容とコメントの妥当性の双方に関して全員で議論します。
・日程
1:ガイダンス
2:「社会的排除/包摂」現象への人類学的アプローチ
3:開発―「弱者」がつくられるフィールド
4:難民―グローバリゼーションと国籍
5:福祉―私たちは「隣りにいる他者」といかに生きるか
6~:その他、授業のまとめ
※受講人数や受講生の理解度、質問・コメントなどに応じて授業の進行を調整することがあります。

【学習の方法】
・受講のあり方
発表を必ず担当してもらいます。議論には積極的に参加してください。
・授業時間外学習へのアドバイス
受講者は文献を前もって読んで、自分のコメントを考えておいてください。
復習として授業での議論を思い浮かべながら、文献要旨とコメントを再読してください。発表者には最後にレポートを作成してもらいます。

【成績の評価】
・基準
演習発表、授業での発言の他に、授業での発表の質疑応答を反映させたレポートを課し、知識の習得、理解の度合い、汎用的技能(プレゼンテーション能力、文章表現力)を判定、評価します。
・方法
担当発表 40%
授業での発言30%
レポート 30%

【テキスト・参考書】
テキスト:2014 内藤直樹・山北輝裕 編『社会的包摂/排除の人類学―開発・難民・福祉』昭和堂。

【その他】
・学生へのメッセージ
ガイダンスの時に発表の割り当てを決めるので、必ず出席してください。また将来、文化人類学で卒業論文を執筆することを考えている方は、文化人類学の文献の読み方、議論の仕方などを学ぶために必ず履修してください。もちろん他の分野を学んでいる方の履修も歓迎します。
・オフィス・アワー
火曜日:12:50~14:30(山本睦研究室、人文学部2号館4階)
llamamoto@human.kj.yamagata-u.ac.jp
オフィス・アワー以外の時間帯での面談を希望する場合はメールで連絡してください。

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