アジア史演習(一)(前期)
 Seminar in Asian History (I)
 担当教員:新宮 学(ARAMIYA Manabu)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
東アジア社会史の研究
前期の演習では、通史や先行研究の解読を通じて、アジア史に関する卒業論文を作成するうえで必要な総合的な力を養成する。研究課題の設定方法を学び、先行研究を正確に把握する能力を修得する。

【授業の到達目標】
東アジア史に関する日本語の研究論文等の読解をもとに自ら課題を見つけて研究し、その成果を論理的に再構成して発表することができる。

【授業概要(キーワード)】
「中国」の多様性 南北分裂と再統一 胡漢融合

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
毎回担当者を決め、担当範囲の内容を要約し、関連項目を調べてレジュメを作成して報告する。これをもとに、全員で議論し検討する。
・日程
第1回 ガイダンス
第2~11回 テキストの検討
テキストの目次から――「中国」とは何か/中国初期王朝の形成/春秋戦国から秦の統一へ /漢帝国と周辺地域 /分裂と融合の時代 /隋唐帝国の形成 /宋と北方諸民族 /元から明へ /清朝の平和 /中国ナショナリズムの形成 など
第13回 全体のまとめ
第14~15回 研究課題の設定について

【学習の方法】
・受講のあり方
受講にあたっては、毎回進む範囲を予習したうえで出席する。報告者以外の学生も、事前にテキストを熟読して議論に加わる。
・授業時間外学習へのアドバイス
予習のあり方:テキストを事前に精読する。『世界史辞典』(角川書店・山川書店)や『アジア歴史事典』(平凡社)などの辞書・事典類を用いて、テクニカル・タームを調べる。
復習のあり方:授業での議論を踏まえて、テキストをもう一度精読する。

【成績の評価】
・基準
基準1:授業への主体的参加
基準2:先行研究の正確な理解
基準3:課題を設定し、調査した内容をもとに論理的思考し発表表現する能力
・方法
報告(50%) 質疑応答(30%) レポート(20%)
提出されたレポートは、オフィスアワーに予約を入れれば、評価を付して返却します。

【テキスト・参考書】
・テキスト
テキスト:岸本美緒『中国の歴史』ちくま学芸文庫(2015)
参考書: 礪波護, 岸本美緒, 杉山正明編『中国歴史研究入門』名古屋大学出版会(2006)、山根幸夫編『中国史研究入門』増補改訂版、山川出版社(1991、1995)その他、随時紹介する。

【その他】
・学生へのメッセージ
東アジア史に関する卒業論文を作成しようとする学生は、2年次から継続して受講することが望ましい。
・オフィス・アワー
火曜日 12時30分~13時30分 木曜日 12時~13時 新宮研究室
  aramiya@human.kj.yamagata-u.ac.jp

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