ヨーロッパ史演習(二)(後期)
 Seminar in European History (II)
 担当教員:山崎 彰(YAMAZAKI Akira)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
ヨーロッパ現代史を、ジェームズ・ジョル『ヨーロッパ100年史』をとおして学ぶ。本書は、19世紀後半から20世紀前半のヨーロッパ史を概観した名著であり、ジョルは外交史と労働運動史という対照的分野を専門とするイギリスの歴史家である。本年は第1巻によって19世紀末のヨーロッパ史を検討する。合わせて、ヨーロッパ近代史の基本文献を多く読むことを目指す。

【授業の到達目標】
 西洋近現代史研究について関心を持ち、テーマ設定や研究方法を習得し、特定のテーマについて調べ、これを調査報告にまとめることができるようになる。

【授業概要(キーワード)】
19世紀史、社会改革、帝国主義

【科目の位置付け】
カリキュラムポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
基本的にはテキストの輪読となるが、他に各自の関心のあるテーマ(西洋史の範囲で自由に選ぶ)について読書感想を報告する。
・日程
ジェームス・ジョル『ヨーロッパ100年史』第1巻の前半を輪読するとともに、テキスト各章の関連文献も検討する。内容は以下のとおりである。
第1章「新しい勢力均衡」、第2章「社会変動と社会改革」、第3章「社会主義者の挑戦」、第4章「帝国主義」

【学習の方法】
・受講のあり方
前・後期を通じて出席することが望ましいが、4年生は後期だけでもよい。他人の議論によく耳を傾けるとともに、積極的に自分の意見を述べる。
・授業時間外学習へのアドバイス
各自丹念にテキストを読むとともに(最低2回)、報告者は充実したレジュメ(質量とも)を作成する。また演習中紹介された書物を積極的に読む。

【成績の評価】
・基準
 担当部分の報告においては、「知識の修得」、「理解の度合い」、「汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)」、討論においては「理解の度合い」と「参加の度合い」を基準に、成績を評価する。
・方法
担当報告(60点)、討論の内容(40点)。3分の2以上の出席が必要。

【テキスト・参考書】
【テキスト】
ジェーイムズ・ジョル『ヨーロッパ100年史』第1巻(みすず書房)
【参考書】
ジェームズ・ジョル『ヨーロッパ100年史』第2巻(みすず書房)
ジェームズ・ジョル『第一次世界大戦の起源』(みすず書房)
トニー・ジャット『ヨーロッパ戦後史 上 1945-1971』(みすず書房)
トニー・ジャット『ヨーロッパ戦後史 下 1971-2005』(みすず書房)

【その他】
・オフィス・アワー
火曜日 10時30分~12時10分 山崎研究室

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