ヨーロッパ史英書講読(一)
 Directed Reading in European History (1)
 担当教員:山崎彰 (YAMAZAKI Akira)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
以下の文献を読むことで、西洋史専門論文(英語)の読み方のこつを習得し、英語論文に親しむ。
 テキスト:Michael Mitterauer, Why Europe ? The Origins of its Special Path. 
 著者のミッテラウアーはオーストリアの歴史家で、中世の権力構造において優れた業績を残し、日本では近世家族史の研究者としても知られている。本書はヨーロッパ社会において独特な特性の起源を、中世にまで遡って検討した。本年は中世社会の土台を支えた農業生産を扱ったChap.1 Rye and Oats: The Agrarian Revolution of the Early Middle Ages(ライ麦と燕麦-初期中世の農業革命)を読む。ヨーロッパ農業の特性について、中国宋王朝やアラブの農業との対比が試みられる。

【授業の到達目標】
ヨーロッパ史研究の英書を読むことを通じて、人文科学の英語専門書の読解力の基礎を身につける。

【授業概要(キーワード)】
英語専門書講読、ヨーロッパ中世史

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については,「カリキュラム・マップ」を参照し,よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
 毎回数名に訳してもらい、適切に訳されているかどうか議論する。毎回一名に各回の全訳を作成してもらい、それを検討する。
・日程
 テキストを順番に読む。毎回、1、2頁程度のペースで進むことになるだろう。

【学習の方法】
・受講のあり方
 文法のつめを曖昧にしない。
・授業時間外学習へのアドバイス
 毎回予習を欠かさない。復習では、担当者の各回分の訳稿が正確にできているかどうか、検討を欠かさない。

【成績の評価】
・基準
成績は「知識の修得」、「理解の度合い」、「汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)」、「参加の度合い」を基準に評価する。具体的には、ヨーロッパ中世史に関する「知識の修得」、テキストの「理解の度合い」、英語読解の正確さとしての「汎用的技能」、訳についての意見交換への「参加の度合い」を重視する。
・方法
訳の正確さ(50点)、テキスト理解(20点)、ヨーロッパ中世史についての知識(10点)、訳についての意見交換(20点)。3分の2以上の出席が必要

【テキスト・参考書】
(テキスト)Michael Mitterauer, Why Europe ? The Origins of its Special Path.
(参考書) オットー・ブルンナー『中世ヨーロッパ社会の内部構造』(知泉書館)

【その他】
・オフィス・アワー
火曜日 10時30分~12時10分 山崎彰研究室

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