近現代東アジア地域論(一)
 Area Study of Modern East Asia (Ⅰ)
 担当教員:中村 篤志(NAKAMURA Atsushi),中澤 信幸(NAKAZAWA Nobuyuki)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
《台湾の歴史と言語》に関する文献の読解・研究発表を通して、近現代東アジア地域の歴史や日本と台湾の関係史に関する基本的な知識を得るとともに、現代台湾の言語や文化について、自ら課題を設定し調査する能力を身につけることを目的とする。

【授業の到達目標】
 東アジアの近現代を理解する上での基礎的知識を身に付ける。特に、台湾における近現代の歩みや、日本との関係、言語や文化の状況について体系的に述べることができる。また、自ら課題を設定し調査し、その成果をもとに他者と討議できる。

【授業概要(キーワード)】
台湾 近現代史 言語 文化

【科目の位置付け】
 カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
 前半は、台湾の近現代史に関するテキストを講読します。後半は、受講者自身が課題を設定し、自ら調べた内容を発表していきます。いずれも受講者同士で討論を行うことで、問題に対する認識を深めていきます。
・日程
 第1回 ガイダンス
 第2回 現代の台湾
 第3回 近代以前の台湾
 第4回 関係文献の講読①
 第5回 関係文献の講読②
 第6回 関係文献の講読③
 第7回 関係文献の講読④
 第8回 テーマ学習に向けて:課題の設定と情報の集め方
 第9回 テーマ学習に向けて:構想発表
 第10回 関係文献の講読⑤
 第11回 関係文献の講読⑥
 第12回 テーマ学習の成果発表①
 第13回 テーマ学習の成果発表②
 第14回 テーマ学習の成果発表③
 第15回 全体のまとめとレポートの説明
※テーマ学習の成果発表については、今年度の台湾実習参加学生による事前発表会と合同で、別の時間帯に開催する場合があります。

【学習の方法】
・受講のあり方
 台湾の歴史や言語、日本との関わりについて、知識を得るだけでなく、受講者各自が問題意識を持って調査・発表するようにしてください。
・授業時間外学習へのアドバイス
 文献の講読に加え、後半では自ら設定した課題について調べ、発表します。授業内で紹介する参考文献も含め、積極的に自分で調べるよう心がけて下さい。

【成績の評価】
・基準
 主体的な参加、知識の修得、理解、汎用的技能の修得の四つの度合いで評価します。基準は1) 台湾の歴史や言語に関する文献を正しく理解できているか、2) 台湾について自分で調査し成果を発表できるか。
・方法
 発表(40%)・授業内での質疑応答(30%)・最終レポート(30%)

【テキスト・参考書】
テキストについては、初回授業時に指示する。
[参考書]
黄昭堂『台湾総督府』(教育社、1981)
周婉窈『図説台湾の歴史(増補版)』(平凡社、2013)
菅野敦志『台湾の言語と文字 「国語」・「方言」・「文字改革」』(勁草書房、2012)
簡月真『台湾に渡った日本語の現在 ―リンガフランカとしての姿―』(明治書院、2011)
野嶋剛『台湾とは何か』(ちくま新書、2016)

【その他】
・学生へのメッセージ
 この授業は、本年度開催される台湾実習(異文化コミュニケーションⅠ)の事前学習としても最適です。台湾実習への参加を考えている学生はぜひ受講してみて下さい。
・オフィス・アワー
 中村篤志:水曜日 13時~14時半 中村研究室
 中澤信幸:火曜日 13時~17時 中澤研究室
 アポイントにより他の時間帯での面談にも応じます(詳細は第一回のときに指示します)。

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