哲学演習(二)(後期)
 Seminar in Western Philosophy (II)
 担当教員:小熊 正久(OGUMA Masahisa)
 担当教員の所属:非常勤講師
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
西洋哲学の思想家を中心にテキスト(日本語)を読解し、要約・発表することにより思想を理解する。

【授業の到達目標】
哲学のテキスト(日本語)の読解の仕方と、内容を発表する仕方を身につけることができる。

【授業概要(キーワード)】
西洋哲学、テキスト、読解

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
最初の2回程度、大まかな哲学の歴史と現代哲学の系譜などについて話をする。
その後、希望を聞きながら各自が扱う哲学者、書物をきめる。各自、原則として原典(日本語)にそくして読解をおこなう。レジュメを作成して、発表する。授業では、報告ののち質疑応答、討論を行う。できれば一人2回程度の発表を行うことによって、読解を充実させたい。
・日程
*発表形態は受講者数によってかなり異なる。2人で報告したり、数回に分けて報告したりすることも考えられる。全員で読解を行うこともありうる。
*初回に選択の参考となる多くの哲学書の名前と主題を簡単に紹介する。
*現代に近い所では、ヘーゲル、キルケゴール、マルクス、ニーチェ、ベルクソン、フッサール、ハイデガー、サルトル、メルロ=ポンティ、フーコー、デリダ、ラッセル、ヴィトゲンシュタイン、デネット、そのほか、科学哲学、認知、倫理にかかわるものなどが思い浮かぶが、時代、分野とも必ずしもこれにこだわらない。
*参考のため、以前の発表で扱われた思想家と書物を紹介しておく:
プラトン『ソクラテスの弁明』、ショーペンハウアー『自殺論など』、キルケゴール『死に至る病』、ニーチェ『道徳の系譜』、『ツァラトゥストラ』、西田幾多郎『善の研究』、和辻哲郎『人間の学としての倫理学』、ソシュール『一般言語学講義』、デューイ『経験と教育』、フーコー『狂気の歴史』、フーコー『言葉と物』、永井均、アラン、ユクスキュル。(これらの書物の「一部分」の読解により発表がなされた)。

【学習の方法】
・受講のあり方
各自のテキスト理解がもっとも重要である。調べ方、読み方、報告の仕方などについては随時質問に応ずる。
・授業時間外学習へのアドバイス
・発表の準備として、丁寧にテキストを読む。報告の際は、わかりやすい説明を心がける。さらに自分の関心にしたがって調べてみる。
・復習のあり方:特定の哲学者について持続的に考えてみるとよい。他の人の報告の論点も整理しておく。

【成績の評価】
・基準
おもに本人の発表とその準備については、「知識の習得」「理解」がなされているか、「汎用的技能の修得(論理的思考力、文章表現力など)」が見られるかどうかが基準になる。おもに他の人発表の質疑応答に関しては「主体的な参加の度合い」が基準となる。
・方法
授業参加(20%)、発表(レジュメ、発表)(50%)、最後のまとめのレポート(30%)を目安として評価する。

【テキスト・参考書】
全体のテキストはなし。読解するテキスト、参考書については、必要な場合、小熊に尋ねること。

【その他】
・学生へのメッセージ
難解なものもありますが、ともかく、テキストの現物にぶつかってみよう。
わかりにくいのは当然です。遠慮しないで質問してみよう。それによって全員の理解が深まる。

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