アメリカ研究演習
 Seminar in American Studies
 担当教員:宇津 まり子(UTSU Mariko)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
アメリカの「ジェンダー」について考察する。1970年代の第2波フェミニズムを概観し、その問題点の一つであった人種という差異に対する配慮の欠如が、1990年代に始まったとされる第3波フェミニズムにおいてどのように変化しているか考察する。

【授業の到達目標】
フェミニニティ、マスキュリニティを歴史性をもって理解し、それを具体的な作品や現象を読み解く切り口にすることができるようになる。

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
授業では、担当の発表者を割り当てて批評論文や関連資料を読み進めるとともに、最終的には受講者全員が自分自身の選んだ題材について分析を行うという形での発表を求める。
・日程
第1回目はオリエンテーションとし、前半ではトニ・モリスンの作品とそれについての批評を通じて第2派の時代を検討し、後半では「ガール・ジン」を通じて第3派の時代を検討する。最後の2回ほどを用いて、受講生の発表会を行う予定である。

【学習の方法】
・受講のあり方
授業で読み進める文献は前もって担当者を決めるが、担当ではない学生も授業時までに精読し、疑問点などを明らかにして来ることを求める。また、積極的な質問・意見を求める。
・授業時間外学習へのアドバイス
トニ・モリスンの『青い眼がほしい』『ソロモンの歌』、「ガール・ジン」についての批評や論評を読んで理解することができるように、作品を読んだり、インターネットで情報を得たりして準備して欲しい。

【成績の評価】
・基準
知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章力)、参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を判定する。
・方法
具体的には、授業への主体的な参加・貢献、ジェンダーについての理解の深さ、学んだ視点を応用して用い、論理的・明確な言葉で他人に伝えることができることの4つを基準とし、授業への参加・貢献の状況50%、学期末の課題50%で評価する。

【テキスト・参考書】
トニ・モリスン『青い眼が欲しい』(The Bluest Eye)、『ソロモンの歌』(Song of Solomon)
アリスン・ピープマイヤー『ガール・ジン』(太田出版、2011)
詳細は授業内で指示する。

【その他】
・オフィス・アワー
オリエンテーションで指示する。

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