フランス語学演習
 Seminar in French Linguistics. Travaux pratiques de la langue francaise
 担当教員:大久保 清朗(OOKUBO Kiyoaki)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
フランス語初級文法の復習から中級フランス語へ。台詞がすべて歌になっているフランス映画、ジャック・ドゥミ監督『シェルブールの雨傘』を見ながら、そこでの歌(会話)内容を理解する。

【授業の到達目標】
一年間、またはそれ以上の期間、フランス語の教養教育や基盤教育の授業を受講し、単位を取得した学生、または既に基礎的なフランス語の知識を持っている学生を対象とする。既習の文法知識を復習しながら、簡単なフランス語で書かれた文章を読みこなす能力を養成する。

【授業概要(キーワード)】
フランス語、フランス文化、フランス映画

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照してください。

【授業計画】
・授業の方法
日本で発売されている『シェルブールの雨傘』のスクリプト(映画台本)を使用しつつ、フランス語の日常表現を学習しつつ、付録の練習問題で文法事項を抑えていきます。また映画で扱われている時代背景(アルジェリア戦争)や第2次大戦後のフランス映画史(ヌーヴェル・ヴァーグ)などの問題も補足的に学んでいきたいと思います。
・日程
第1回 ガイダンス(『シェルブールの雨傘』とジャック・ドゥミについて)
第2回 スクリーニング(映画鑑賞)
第3回~14回 映画を10分ほどに分けてそこでのシチュエーション、台詞などを訳してもらい、字幕なしで聞き取れるかどうかを確認。
第15回 まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
訳してきたものを事前に用意し、それを見ながらチェックしていきます(手書きでも、パソコンのワープロで作ってもどちらでも可です)。それを受講者で読みながら訳文をチェックしていきます。
1年生で学んだ文法から、さらに踏み込んだ文法については板書しながら説明をしていきますので、各自ノートを用意して書きとってください。また辞書を持参してください。
・授業時間外学習へのアドバイス
範囲を当てた部分を、辞書を使って、自分で訳してください。映画についてさらに興味を持ったら、ドゥミの他の作品(本作の前日譚となる『ローラ』、後日譚となる『ロシュフォールの恋人たち』など)ヌーヴェル・ヴァーグの作品をDVDなどで鑑賞してください。

【成績の評価】
・基準
授業への取り組み(平常点)と期末試験により、知識の修得の度合い、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、主体的な参加の度合いを判定します。
・方法
文法の理解35%、文意の理解35%、語彙の理解30%で評価します。毎回の出席と担当者の訳文作成は必須です(守ってくださいね)。

【テキスト・参考書】
その他、テクストはプリントで配付します(『シェルブールの雨傘―仏和対訳シナリオ』を仕様しますが、これには和訳がすでに書かれているので自分では買わないでおいてください)。

【その他】
・学生へのメッセージ
ジャック・ドゥミの映画は、ミシェル・ルグランの美しい音楽とあいまって今もなお、他らしいファンを作りだしています。しかしそこには美しいだけでなく、人生の残酷さや、不条理さを見据えてもいます。そうした奥深さに触れてほしいと思います。
・オフィス・アワー
在室時随時(要アポイントメント)。
okubo@human.kj.yamagata-u.ac.jp

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