文化交流史演習
 Seminar in World Cultural History
 担当教員:伊藤 豊(ITO Yutaka)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 近代日本の人種体験
 本年度は、藤田文子『アメリカ文化外交と日本ー冷戦期の文化と人の交流』を教材として用いる。

【授業の到達目標】
 上記の文献の読解を通じて、(1)冷戦期の日本に「反共と再軍備を促す」アメリカ文化外交の歴史が理解できるようになり、また、(2)日米の様々な人々による相互作用が想定外の文化的なダイナミズムを生んでゆく、戦後日米文化交流史の重要な過程について学ぶことができる。

【授業概要(キーワード)】
 アメリカ合衆国、対外関係、日本、日米交流史、戦後、国際文化交流

【科目の位置付け】
 カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修すること。

【授業計画】
・授業の方法
 まず教材の事前指定部分について各担当者の発表をおこない(授業時間の3分の1程度)、残りの時間をクラス討議にあてる予定。
・日程
 全15回の授業のうち、初回はイントロダクションにあて、2回目以降は個人発表に進む。各人の発表日程ならびに教材の担当分量については、受講者の数を確認した上で、最初の授業の時に決定する。

【学習の方法】
・受講のあり方
 発表とクラス討議が中心となるので、受講者はみずから進んで発言することにより、授業に参加しなければならない。
・授業時間外学習へのアドバイス
・予習のあり方:事前に定められた部分をきちんと読んだ上で、授業に参加すること。
・復習のあり方:最終的にレポートによる評価が成績決定の大きな要因となる。したがって受講者は、各授業で論じられる問題のうち、自分のレポートの材料として適当なものの発見に努め、また授業後はそれに関する調査を自分でやっておくこと。

【成績の評価】
・基準
 評価の基準は以下のとおり:
(1)冷戦期の日本に「反共と再軍備を促す」アメリカ文化外交の歴史が理解できているか。
(2)日米の様々な人々による相互作用が想定外の文化的なダイナミズムを生んでゆく、戦後日米文化交流史の重要な過程について理解できているか。
 以上の諸点について、個人発表の内容、質疑応答などの授業参加状況、そして学期末レポートに基づき総合的に評価し、合計で最低6割の得点率をもって合格と判断する。
・方法
授業参加:30点、個人発表:30点、学期末レポート:40点

【テキスト・参考書】
 藤田文子『アメリカ文化外交と日本ー冷戦期の文化と人の交流』(東京大学出版会、2015年)

【その他】
・オフィス・アワー
 最初の授業で伝える。

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