社会政策論演習
 Seminar in Social Policy
 担当教員:戸室 健作(TOMURO Kensaku)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科経済・マネジメントコース
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期・後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
労働と社会保障
近年、日本において「ワーキングプア」や「格差社会」という言葉が頻繁にニュースや新聞に登場しており、貧困が大きな社会問題になっている。もし私たちの生活を守る雇用制度や社会保障の制度がしっかりしていれば、貧困がこれほど大問題になることはなかったはずだ。現在の雇用や社会保障の制度には、どのような問題があるのか。そして、その問題を打開するための有効な対策は何かについて、本演習は考察していく。

【授業の到達目標】
今日の社会政策が抱える課題について総合的な理解を得る。またその中で各自が卒業論文にふさわしいテーマを見つけることができる。

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラムマップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
教科書の輪読方式である。
・日程
あらかじめ演習参加者に教科書の報告部分を割り当て、順番に報告してもらう。

【学習の方法】
・受講のあり方
毎回出席することが前提である。報告者の報告に対して必ず意見・質問などをすること(議論に参加する)。
・授業時間外学習へのアドバイス
報告者になっていなくても教科書の指定箇所は読んでおく。分からないこと、疑問に思ったこと、興味を持ったことなどを整理しておく。
演習で興味の持った内容に関する文献を読み、理解を深める。

【成績の評価】
・基準
報告内容、議論への参加具合によって、知識の習得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、参加の度合いを評価します。基準は、授業内容に興味を持ち、「具体的事例や現状を説明し、問題点を明確に指摘できる」、授業内容に関する語句を簡単な言葉で説明できる。
・方法
上記の基準を総合的に判断して評価する。

【テキスト・参考書】
テキストは最初の演習で指定する。
〈参考書〉
戸室健作『ドキュメント請負労働180日』岩波書店、2011年。

【その他】
・学生へのメッセージ
「社会政策論」と「社会保障論」の講義を3年次終了までに履修していることが望ましい。
・オフィス・アワー
水曜日 10:30ー12:00 戸室研究室

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