【授業の目的】
本授業の目的は、持続可能な社会への貢献という視点から会計を捉えることで、会計学の理解を深めることにあります。授業では、地球環境問題と経済活動の両立という極めて困難な問題に立ち向かう環境経営を企業が実践する局面で会計が果たす役割と貢献について、理論と実践の双方の観点から具体的に検討します。環境経営の実現は、持続可能な社会を構築するための必要条件ですが、十分条件ではありません。社会的な問題への対処も重要であるので、社会的な問題と会計との接点についても論究します。
【授業の到達目標】
持続可能な社会の構築にあたって会計が果たし得る貢献を自身の言葉で説明できるようになることを目標とします。
【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。
【授業計画】
・授業の方法
授業では、パワーポイントを利用します。本授業が扱う内容は、自ら考えること、他人の考えを聞くことの重要性が相対的に高いため、ディスカッションの時間もとる予定です。
・日程
1.環境経営 2.環境経営と会計 3.環境コスト 4.環境経営を支援するマネジメント技術 5.マテリアルフローコスト会計 6.ライフサイクルコスティング 7.環境配慮型設備投資決定、環境配慮型原価企画 8.環境予算マトリックス、環境配慮型業績評価 9.環境情報開示 10.CSR 11.CSR経営 12.CSR報告書 13.統合報告書 14.社会的責任投資 15.持続可能な社会の構築と会計
【学習の方法】
・受講のあり方
あらかじめテキストを読んでおくと授業内容をよりよく理解できます。
・授業時間外学習へのアドバイス
授業後は配布資料、ノートの内容を復習することに加え、関連する企業実践を調べることで、授業内容の理解が深まります。
【成績の評価】
・基準
授業中に課すレポート(2本)、テスト(2回)、ディスカッションを通じて知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて判定します。
・方法
レポート(40点)、テスト(50点)、ディスカッションへの参加度(10点)
【テキスト・参考書】
テキスト: 國部克彦・伊坪徳宏・水口剛(2007)『環境経営・会計』有斐閣アルマ 参考書: 國部克彦(2000)『環境会計(改訂増補版)』新世社 國部克彦編(2004)『環境管理会計入門』産業環境管理協会 柴田英樹・梨岡英理子(2014)『進化する環境・CSR会計』中央経済社
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