経営情報(後期)
 Management Information
 担当教員:益満 環(MASUMITSU Tamaki)
 担当教員の所属:非常勤講師(石巻専修大学経営学部教授)
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:集中講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
経営情報システムは企業経営にとって欠かせないものとなっている。多くの企業において経営情報システムを有効活用した生産性向上への取り組みがなされている。本講義では、企業における経営情報システムの構築法と企業の導入事例を紹介し、現実的に経営情報システム導入企業のビジネスモデルを学ぶことを目的とする。具体的には、食品の移動を把握するシステムである食品トレーサビリティ・システムや部品調達から生産・物流・販売までの工程を効率化・最適化するサプライチェーン・マネジメントなど、幅広くテーマ別に紹介しながら、企業においてどのような経営情報システムが導入され、競争優位のための経営資源としてどのように活用されているのかを学習する。その他、新聞や雑誌等から企業における最新の情報システム活用事例を用いて講義する。

【授業の到達目標】
企業に導入されている経営情報システムの役割が理解できる。

【授業概要(キーワード)】
経営情報システム、情報システム導入事例

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で履修すること。

【授業計画】
・授業の方法
毎回、さまざまな経営情報システムのテーマおよび導入事例を題材に原則1回完結の講義を行う。また、時事問題をできるだけ示し、経営情報システムと日常生活との関係を考える。
1)講義(質疑応答)
2)レスポンスカードの提出(授業の最後約15分)
・日程
第1回  オリエンテーション、経営情報システムの概要
第2回  経営情報システムの概要
第3回  食品トレーサビリティ・システム
第4回  POSシステム
第5回  サプライチェーン・マネジメント
第6回  電子マネー決済システム
第7回  中間試験
第8回  中間試験の解説と前半まとめ
第9回  カスタマー・リレーションシップ・マネジメント
第10回  生体認証システム
第11回  ナレッジ・マネジメント
第12回  クラウド・コンピューティング
第13回  ビッグデータ
第14回  最終試験
第15回  最終試験の解説および総括

【学習の方法】
・受講のあり方
授業は講義を中心とするが、単に教科書や配布資料を読んで授業を聴くだけでなく、問題点をメモし、授業最後のレスポンスカードで議論すべき内容を考えながら、問題意識をもって受講すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
「予習のあり方」
教科書を読み、疑問点などをチェックして受講すること。また、授業で取り上げたことが予告された話題(たとえば、食品トレーサビリティ・システムなど)についてあらかじめ新聞などで情報を得ておくこと。専門用語が多いため、事前に単語の意味を調べておくことが重要である。また、経営情報システムは日進月歩なため、新聞や雑誌等を見て最新情報や動向に注視してもらいたい。
「復習のあり方」
期末試験において論じるべきことがらについて資料を集め、議論を深めておくこと。

【成績の評価】
・基準
中間・期末試験の他に、毎回のレスポンスカードにより、知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて判定する。基準は(1)経営情報システムに関する重要な語句を簡単な言葉で解説できる。(2)経営情報システムや時事問題について興味を持ち、具体的事例や現状を説明し、問題点を明確に指摘できる。
・方法
期末試験(60%)、レスポンスカード(40%)

【テキスト・参考書】
テキスト:担当者の作成したプリントを毎回配布する。
参考書: 遠山曉、村田潔、岸眞理子『経営情報論 新版補訂』、有斐閣、2015年、2,160円。

【その他】
・学生へのメッセージ
私たちの生活が多くの情報システムに支えられていることを授業を通して実感してほしい。

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