生産管理
 Production Management
 担当教員:益満 環(MASUMITSU Tamaki)
 担当教員の所属:非常勤講師(石巻専修大学経営学部教授)
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
生産管理とは、財やサービスの生産に関する管理活動全般を指す。本講義では、生産管理を理解する上で欠かすことのできないモノづくりの概念や生産現場を取り巻く環境の変化、様々な生産方式など現代の生産管理活動に関わる重要な項目について学習し、さらに日本の製造業の競争力の源泉について理解を深めることを目的とする。また、工場等の現場において、業務改善の際に現状の業務を可視化するための技法として活用されているIDEF(Integration DEFinition)0を取り上げる。受講生はテーマを決め、IDEF0を活用したモデルを作成し、そこから明らかとなった問題を解決すべく業務改善案を提案する。

【授業の到達目標】
1)生産管理の仕組みを理解することができる。
2)業務改善のための可視化技法を習得することができる。

【授業概要(キーワード)】
生産管理の仕組み、業務改善、IDEF0

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で履修すること。

【授業計画】
・授業の方法
毎回、さまざまな生産管理のテーマを題材に原則1回完結の講義を行う。また、時事問題をできるだけ示し、生産管理と日常生活との関係を考える。後半は演習中心となるため、遅刻や欠席は厳禁である。
1)講義(質疑応答)
2)レスポンスカードの提出(授業の最後約15分)
・日程
第1回  オリエンテーション、生産管理とは何か
第2回  生産管理とは何か
第3回  なぜ、生産管理が必要なのか
第4回  生産管理の現状
第5回  生産管理に必要な各種管理
第6回  生産計画の進め方
第7回  生産統制の進め方
第8回  生産方式のいろいろ
第9回  QCDを向上させる生産管理
第10回  生産体質の改善
第11回  業務改善のための可視化技法(概要、表記法、ルール)
第12回  業務改善のための可視化技法(企業での適用事例)
第13回  業務改善のための可視化技法(演習)
第14回  業務改善のための可視化技法(演習)
第15回  業務改善のための可視化技法(演習)、総括

【学習の方法】
・受講のあり方
前半の授業は講義を中心とするが、単に教科書や配布資料を読んで授業を聴くだけでなく、問題点をメモし、授業最後のレスポンスカードで議論すべき内容を考えながら、問題意識をもって受講すること。後半の授業は演習中心のため、欠席や遅刻をするとレポートの作成に支障をきたす恐れが多いにあるため注意が必要である。
・授業時間外学習へのアドバイス
「予習のあり方」
教科書を読み、疑問点などをチェックして受講すること。また、授業で取り上げたことが予告された話題(たとえば、3Dプリンタなど)についてあらかじめ新聞などで情報を得ておくこと。
「復習のあり方」
レポートにおいて論じるべきことがらについて資料を集め、議論を深めておくこと。

【成績の評価】
・基準
レポートの他に、毎回のレスポンスカードにより、知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて判定する。基準は(1)生産管理に関する重要な語句を簡単な言葉で解説できる。(2)生産管理や時事問題について興味を持ち、具体的事例や現状を説明し、問題点を明確に指摘できる。(3)レポート作成において、課されたテーマに関する課題や問題を自ら発見・分析し、図や文章で表現できる。
・方法
レポート(60%)、レスポンスカード(40%)

【テキスト・参考書】
テキスト:菅間正二「よくわかるこれからの生産管理」同文館出版、2003年、1,836円。参考書: 特になし。

【その他】
・学生へのメッセージ
製品をいかに早く、安く、品質良く作るかを生産者の視点で考えてほしい。

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