ベンチャービジネス論
 Venture Business
 担当教員:玉井 由樹(TAMAI Yuki)
 担当教員の所属:非常勤講師(福山市立大学准教授)
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:集中講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
ベンチャービジネスに関する幅広い知識を学ぶことを目的とします。創業志望の学生ついては、起業に関する基礎知識の習得を目指します。創業に関心のない学生には、ベンチャー企業に関する知識が役立つ場面があることを、事例紹介とグループワークを取り入れながら、実社会を垣間見ることができる授業を目指します。金融機関や自治体への就職、税理士や公認会計士などの資格取得を目指す学生には、ベンチャー企業との接点について説明します。具体的には、経済活動とベンチャー企業との関係、事業機会の評価、ビジネスモデル、資金調達、資本政策、産学官連携による新産業育成といった内容について、具体的な事例を取り上げながら考察していきます。

【授業の到達目標】
本講義は、起業に関する基礎的な事柄を学習することで、「起業活動」に関する包括的な知識を身に着けていくことを目標とします。

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
ベンチャービジネスに関する理論や知識に関する講義を行う回とアイディアワークや事業計画書の作成といった演習を組み合わせて授業を行います。講義の回では出来るだけ事例を取り上げて、自分がその立場に立ったならばどうするかを考えます。授業は以下のように進めます。
1)前講義の復習と質問への返答(約15分)
2)講義
3)授業の感想レポート(約10分)
・日程
第1回 はじめに 
第2回 ベンチャー企業の定義、意義、創業支援政策 
第3回 事業機会、ビジネスモデル 
第4回 競争戦略
第5回 グループワークによるアイディアワーク1(問題解決技法)
第6回 グループワークによるアイディアワーク2(プレゼンテーション) 
第7回 事業計画書の作成1 (作成方法)
第8回 事業計画書の作成2  (準備)
第9回 事業計画書の作成3  (準備)
第10回 事業計画書の作成4(プレゼンテーション)
第11回 資金調達1(成長段階別の資金調達) 
第12回 資金調達2(株式公開、粉飾決算、会社売却) 
第13回 ストックオプション 
第14回 企業価値(純資産法、類似企業比例法、DCF法) 
第15回 資本政策

【学習の方法】
・受講のあり方
講義では積極的な発言を求めます。また、アイディアワークと事業計画書作成では課題作成とプレゼンテーションを実施します。
・授業時間外学習へのアドバイス
予習:アイディアワークと事業計画書作成では事前にお題を提示するので、資料を集めた上で授業に参加してください。
復習:授業を受講した後に、配布資料やノート内容を確認し、理解を深めてください。

【成績の評価】
・基準
授業の参加態度、アイディアワークのプレゼンテーション、事業計画書の内容、期末試験を総合して評価します。
・方法
学習意欲(20点)、アイディアワーク(20点)、事業計画書(20点)、期末試験(40点)

【テキスト・参考書】
適宜指示する。

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