憲法演習Ⅱ
 Seminar in Constitutional Law II
 担当教員:今野 健一(KONNO Kenichi)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科総合法律コース
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期・後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
日本国憲法が置かれている現在の政治的・社会的文脈を吟味しながら、特に人権保障に関する議会と裁判所の役割・位置づけについて理解を深めることを目的とする。

【授業の到達目標】
1)憲法に基づく法制度に関わる基礎的な事項を説明できる。
2)憲法解釈論の意義と手法について説明できる。
3)現代日本の憲法問題について討議することができる。

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修すること。

【授業計画】
・授業の方法
個人を単位として、判例研究および文献講読を行う。
・日程
1)前期は『憲法判例百選Ⅰ・Ⅱ』所収の憲法判例を中心に判例研究を行う。
2)後期は憲法学に関わる専門書を選定して講読を行う。
3)卒業年次学生には卒業研究論文の執筆を義務づける。各自の研究の進捗状況を見ながら適宜報告・指導の機会を設ける。

【学習の方法】
・受講のあり方
1)判例研究・文献講読のいずれについても、発表者はレジュメを踏まえて要領よく発表するよう努める。発表者は司会の役割も負担する。
2)発表を担当しない者も発表内容を十分に理解するよう努め、積極的に議論に参加し、毎回1度は発言するよう努める。
・授業時間外学習へのアドバイス
1)判例等の選定、文献の収集・分析、レジュメの作成等に従事する。
2)レジュメの完成度、発表の仕方、議論の内容と帰結等につき、その都度、反省を行う。

【成績の評価】
・基準
知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて判定する。内容別には、1)判例研究および文献講読での発表態度・質問対応・討論の進め方の適切性、発表内容の理解の程度、討論における積極性やバランスのとれた思考態度について評価する。また、2)卒業研究論文または期末レポートについて、知識、論理的思考力、文章表現力、内容構成力などの項目について判定する。
・方法
ゼミでの研究発表・討論(50%)、卒業研究論文またはレポート(50%)

【テキスト・参考書】
テキストとして『憲法判例百選Ⅰ・Ⅱ〔6版〕』(有斐閣)を、参考書として『新基本法コンメンタール憲法』(日本評論社)、倉持孝司編『歴史から読み解く日本国憲法』(法律文化社・2013年)を指定する。その余の参考書は適宜紹介する。

【その他】
・学生へのメッセージ
ゼミに出席する以上は、毎回1度は発言するよう心がけてほしい。
・オフィス・アワー
木曜日 14時40分~16時10分

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